ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年7月10日。ウクライナ侵攻から503日目

2023-07-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年7月10日。

 ベラルーシの市民権を取得したい外国人は、ベラルーシ語あるいはロシア語の試験に合格しないといけなくなりました。条件が厳しくなりました。移民対策の一つです。
 またベラルーシに住んでおらず、過激思想の持ち主(つまり反政府派)で、有罪判決を受けている人のベラルーシ国籍を剥奪できるようになります。しかし法改正の前に国から勧告を受けるそうです。
 ベラルーシ国外の野党メンバーからベラルーシ国籍を剥奪しようとしています。そうするとベラルーシの政府に干渉できなくなります。
 勧告を受けたら、どうするのか自分で判断せよ、ということです。このようにワンクッション置いていて、いきなり国籍剥奪するわけではありません。ただ、欠席裁判の末、有罪判決を受けている人も多いので、国としては国籍を剥奪されたくなかったら、帰国して罪を認め、服役しなさいと言いたいのだろうと思います。

 また新たに409人の外国人がベラルーシ国籍を取得しました。ベラルーシ大統領が国籍を与える署名をしました。
 このうち大部分がドンバス地方出身のウクライナ人です。
 これからはベラルーシ語かロシア語の試験に合格しないといけなくなりましたが、結局ウクライナ人でもロシア語が分からない、あるいはできるふりもしたくない人はベラルーシ国籍をもらえないということですね。

 EUに入れるシェンゲンビザは持っておらず、代わりに偽のルーマニア住民票を所持していたパキスタン人男性がベラルーシからリトアニアへ入国しようとしました。当然リトアニア側は拒否。男性は国境地帯で立ち往生していましたが、ベラルーシに戻りました。正当なベラルーシ入国理由がないので難民扱いになるそうです。しかし本人はリトアニアへの移民申請を希望しているとのこと。
 こういう外国人が国境地帯にうろうろふらふらしているので、新しい移民法を制定しないといけなくなっているのですよ。


 ロシア大統領がワグネルのプリゴジン氏と武装反乱を起こした後の6月29日にクレムリンで会談していたと今頃になってロシア大統領報道官が明らかにしました。
 プリゴジン氏だけではなくワグネルの指揮官ら35人をクレムリンに招き、およそ3時間も会談。前線でのワグネルの部隊の活躍をたたえ、指揮官らはプーチン大統領に忠誠を誓い、祖国のために戦い続ける用意があると述べたそうです。
 反乱が起きたときには裏切り者と呼んだり、ワグネルがロシア軍のヘリを撃墜して空軍パイロットが死んでいるのに、活躍を称えるとはどういうことなのか・・・。パイロットの遺族はどう思うでしょうか。
 ロシア大統領は「ワグネル指揮官らの説明に耳を傾け、ロシア軍への再雇用のチャンスがあると提案したそうです。