coco ノート

ロッキーと行く
不思議な空の旅...♪

そんな時代がありました。<お酒のトラブル。>

2016年04月09日 09時37分12秒 | Photo diary


二十六歳の秋、入社して三ヶ月
どこへ勤めても長続きがしない僕は

「ここもすぐに辞めるだろうな」と
正直思っていました

 ☆****☆

そんな会社の忘年会での
出来事です

同じ営業の先輩であるTさんは
少しイラついて宴会場へ入ってきました

Tさんはその頃、
銀色のフェアレディzに乗っていて

車をとても大切にしていましたが
この日は遅れてきたので

係員に狭い場所を指示され
駐車場のスペースが狭すぎると

文句を言ったら
「だったら川原へ止めてください」

と、言われたと
とても怒っていました。



 ☆****☆

宴会が始まり僕は
一人で飲んでいると

横の先輩から「新人なんだから
みんなに酒を注いでまわれ、」と言われました

仕方なく酒を持ってまわり始めたのですが..
Tさんの前まで来たとき

ただならぬ 嫌な気配を
僕の鈍いアンテナが傍受したのです

ヘビがカエルをにらむように
Tさんは僕をじっと見ていました

「嫌だな....」
でも やめるわけにも行かないし、、

そして「これからもよろしくお願いします。」と
思いっきり、作り笑顔でそう言うと

徳利をTさんに差し出しました
「酒を注ぐなら、そっちが先に飲むのが礼儀だろう。」

怖い目で僕を睨みながら
意味不明なことを言ってきたのです

僕は困惑して
「すみません 僕は十分いただいていますから....」

と、言うと、突然、、
てめぇ。、オレの酒が飲めネェのか。」

  

プチッ、」
僕の堪忍袋の緒が、音を立てて切れました

「じゃ、俺が飲んだら飲むんだな...」
「おう、いくらでも飲んでやるわ。」

Tさんが差し出すコップになみなみと注がれた酒を
僕は一気に飲み干しました、

そして、Tさんにコップを返すと
勢いよく酒を注ぎました、、

Tさんも同じように一気に飲み干して、
コップをまた僕に返してきました

二杯目も僕は同じように勢いよく一気に飲み干し
またTさんに返したのですが、

内心、これでまた返ってきたら もう飲める自信がなかったので
僕は「謝ろうかな..」と思っていました

でも Tさんは二杯目は飲みませんでした
机にコップを置いたまま、黙っていたので

「もう終わりですか..、」と
強がって言ったけど

内心は「よかった。」と
胸をなでおろして席に戻ったのです

  

 ☆****☆

しばらくして、また横の先輩が
「あんなんでも先輩なんだから...」

「気まずいままで 仕事をするのはよくないから
謝っておけ..」

僕は言われるまま、Tさんに、謝りました
「先程はすみませんでした。」

すると Tさんは 突然でびっくりしたのか
目を白黒させていました


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