小学校時代の僕は
両親と離れて暮らしていて
夕陽を見て泣いていた思い出ばかり
たくさんあります
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<黄色いシャツの思い出>
クラスのちょっと可愛かった女の子が
「黄色がすきなの...」と
放課後の誰もいない廊下で
僕に聞いた
僕は「ううん。」と首を振った
黄色は好きな色ではなかったし...
黄色いシャツをいつも僕が着ていたのは
ほかになかったから...です
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<タバコ事件>
四年生の時、登校中に友達が
兄貴の吸っているタバコを持ってきて
火をつけて「プカプカ」やり始めた
もう一人の友達に渡すと
その友達は「ゲホゲホ」..
僕に渡すから僕も「ゲホゲホ」
その友達が教室の窓のカーテンへ
マッチの火をつけちゃったから
担任の教師が飛んできて
「なんでマッチを持っているんだ。」
「先生、○○ちゃんたち、
朝タバコ吸ってましたよ。」
「な、なに。」
「こっちへ来なさい。」
結局、特別室へ連れて行かれて
この日は五時間しっかり怒られました
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<書き取り事件>
国語の書き取りで
一つでも文字を間違えると
最初から書き直し...、
その、一字間違った僕は、
先生の赤鉛筆のチェックを
きれいに消してそこだけ書き直して持って行った
悪いことはできないもので...
「よし。」と丸をくれた先生が、
「前の間違えたのはどこだ...」
僕が引きつった顔で黙っていると
「ま、いっか...」
後ろに並んでいて助かった
でも 先生は
分かっていたんだろうな...
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<大池釣り事件>
友達二人に誘われて(タバコ事件の二人)
となり村の大池へ
学校が終わってから
友達を二人誘って出かけていった
結局僕らは一匹も連れず..
誘った友達か小さなフナを二匹釣っただけ、
陽は山に落ちて
一緒に来た友達は帰ると言い出した
ここで僕も帰っていたらよかったが
「このフナあげるから、もうちょっと釣ろうよ。」
つい甘い言葉につられて残った僕は
もらったフナを投げ捨てて
真っ暗な道を泣きながら
走って帰ることになったのです
<リンゴ泥棒事件>
学校の通学路の土手の上に
リンゴ畑があって
秋、たわわなリンゴかなっていた
「うまそうだな。」そう思っていつも歩いていると
「下から石を投げれば
コロコロリンゴが転がってくる」と
友達が言った
「ほんとかな?」
帰り道、僕らが通ると
あの話していた友達がリンゴを手に持って
帰っていくところだった
「へぇ、本当だ。」
僕らも足元の石を探そうとしている時、
背後に人気配が・・
リンゴ園の親父さんだ
とっさに僕は言った
「おじさん、今石投げて
リンゴとって逃げて行ったよ。」
大人の本気なときの足は速い
すぐに捕まって泣きながらつれられてきた
僕らには「よく 教えてくれたな。」と
リンゴを2個ご褒美に..
「うーん、もらいにくい。」でも
「ありがとう。」