coco ノート

ロッキーと行く
不思議な空の旅...♪

あの日のロッキー、<2014.3>

2017年02月28日 17時00分43秒 | Photo diary


明日から もう三月
二月は目をやられて

三月は耳かな
右の耳の聞えが悪い..

 ☆****☆



ロッキーは
何も言わなかったけど..

今思うと
色々あったのかな..

ただ 言えなかっただけ
可哀想だった...

 ☆****☆

ロッキーは一文無しで
堂々と生きていた

服も毛皮のコート
一着だけ

僕も似たようなものだけど
いつも同じ服、

たまにスーツなんて着ると
ロッキーに鳴かれたり

 ☆****☆

夕方5時は
散歩の時間



ロッキーがいたら
歩いているのかな..

あの道を、
でも今は

寝ているだけ
僕もロッキーも...

 ☆****☆



明け方に
女の人の話し声がして

「煩いな。」と
思っていると

それは
ロッキーの寝言、

はっきりと
言葉をしゃべるロッキー

ただ 何を言っているのかは
分からない

意味不明、
僕は宇宙語とよんでいた

せめて上がる株を
一銘柄でも

言ってくれないかと
ここ掘れ、ワンワン

甘い夢を見る、
僕でした

でも現実は
昔話のようには行きません


  「五時だよ。」

あの日のロッキー。<2014年2月>

2017年02月18日 11時08分44秒 | Photo diary
 



「お手!」は
家へきたときから出来ました

「お手!」が出来るんだから
「お足!」も出来そうなもの...

でも、
出来ませんでした

何とか出来たのが
「待て!」

ただ微妙、
待たないときも多い..

 ☆****☆



僕が家に帰ると
「ワンワンワンワン...」

喜んで二階で
飛び跳ねていたロッキー

そして数年後、
僕が帰ってきても

鳴いたり、飛び跳ねたり
しなくなった

僕が部屋に入って
「ただいま。」と言うと

お気に入りの座布団に
背中を向けて寝ていて

尻尾だけ振る
とても義理堅い奴なのです



 ☆****☆

僕らの部屋は
二階にあって

ロッキーはとても上手に
階段を上っていたんですが

いつからか
落っこちたりするようになって

階段の下で
上るのをためらったり

僕は自信をなくしただけだと
思っていたのですが

体の衰えが
きていたのですね



オシッコの時
高く上げていた足を

三十度ぐらいに
下げてするようになって

チョロチョロチョロ...
以前は水鉄砲でしたが

そして全く
足を上げなくなりました

 ☆****☆



「ドーン、」グラグラグラ...
突然、地震がきて

「ワンワンワンワン..」
怒り出したロッキー

でも、また来ると
隣の部屋の机の下へ逃げ込むのです

僕のところへは
間違ってもきませんでした

 ☆****☆

昔読んだSF小説で
四つの異次元の世界があって

一つは今の世界
もう一つは逆の世界

僕が死んでロッキーが
生きている世界、

そして両方死んでいる世界と
二人とも生きている世界、

夢の中では
いつも僕らは生きているんだけど

この世界には
僕一人きり、寂しいな...



  「散歩へ行こう 、ワン。」  

病院にて。2月17日

2017年02月18日 08時00分48秒 | Photo diary


病院へ向かって走っていると
突然視界が悪くなった

霧かな..?
霧の川中島?



煙...
でも火事ではなさそう..

でも
消防車が飛んできそう..

 ☆****☆

 

今日は血液検査と
レントゲンだけかと思っていたら

少し違っていた
午後から二種類の抗がん剤の点滴、

それもたったの二時間で
大丈夫なのか心配になる

入院の時は14時間
8時間、4時間と三日間やっていた

 ☆****☆

そして心配は更に続く
支払い、、

思わず、「すみません。
これ、高額医療控除されてますよね?」と聞いた

僕の一ヶ月の生活費が
一瞬で消えた.....

 ☆****☆

少し離れた場所で
診察の順番を待っていると

車椅子で
僕のすぐ前まできて

突然、「ブーッ。」
信じられない...



たまたま僕の
運が悪かっただけかな..?

 ☆****☆



二階のギャラリーの作品は
今日はそんなに変わっていなかった

でも見ている人が
二人も居た


ロッキーのいない寒い夜に。

2017年02月11日 18時05分02秒 | Photo diary
  

僕が夜、
お酒をのんでいると

ロッキーがやってきて
僕の手を「ペロッ」

よっぽどおいしいものを
一人で飲んでいると思ったのか

「頂戴。」
「ダメだよ。お酒は二十歳にならないと」

あれ、ロッキーは
二十歳まで生きられるのかな?

「ねぇ、頂戴、」
彼はしつこい

「分かったよ。」と
僕はちょっとだけ上げてしまう

すると、
ドアにぶつかって

「ワンワンワンワン」
今度は怒り出す

彼は怒りじょうご
「ヤバイ、目が据わってる。」

  

 ☆****☆

僕が夜中に
ゴソゴソやっていると

「煩いなー。」と
嫌な目で僕を見ていたロッキー

いまはもう居ないのに
やっぱり

ロッキーが気になる
僕なのです

 ☆****☆

 画像は2012年2月のロッキーです



雪の朝、
興奮して走り出して

「さすがに雪国の犬だなー」
と思ったら




すぐに部屋へ戻ってきて
コタツで丸くなっている

ネコみたいな
ロッキーでした



  「寒いよ。。。」

  ☆****☆

また道にセキレイがいて
立ち止まって考え込むロッキー

お互いに見てみないふりは
なぜだろう..?


病院にて。2月10日

2017年02月11日 05時32分03秒 | Photo diary


心配していた雪も大したことはなく
車で病院へ行くことが出来ました

ただ渋滞を考えて早く家を出たので
着いたのは予約時間の一時間前、



「さてどうしよう」
そこで また二階のギャラリーへ行ってみると

作品は前とは違っていて
僕はまた携帯で「パシャッ、パシャッ、」はじめたのでした



 ☆****☆

今日は前回撮った肺のCTの結果を見て
今後の治療を考えると医者が言った問題の日、

四回も入退院を繰り返して
半年間、副作用に苦しんで



「また入院は つらいな...」
と、思っていたら

意外と結果がよくて
「次回からは通院で治療しましょう。」と、言われた



肺の影が治療を初めた頃よりも半分くらいに
小さくなっていたのです

「このままだと、とても一年は生きられませんよ。」
そう言われてはじめた抗がん剤治療、



僕にも希望の春は
やってくるのかな...

そう思った氷点下の
寒い朝です 2017/02/11

 ☆****☆



いろんな人と出会い
そして別れて

人の一生は
その繰り返し、



あまり助けてないけど
いろんな人に助けられて

ここまで生きてこられた
感謝しないといけない



その出会い、
人の優しさしさ

生きていることの
不思議に..



 ☆****☆

眠れる夜はすばらしい
歩けることはすばらしい

希望があることはすばらしい
痛みの無いことはすばらしい




「ありがとうございます。」

あの日のロッキー、<2011.2>

2017年02月08日 11時57分03秒 | Photo diary


おじいさんが生きていた頃
よく食べていた

薄皮粒アンパン
「食べろ。」と

ちぎって
ロッキーにあげるんだけど

においだけ嗅いで
「プイッ」と横を向く

するとおじいさんは
「贅沢な犬だ。」

僕もそのパンが
あまり好きじゃなくて

横でいつも笑っていたけど
今は食べている



 ☆****☆

タバコもやめて
お酒もやめて

あの日のおじいさんの
気持ちが分かるような気がする



年月の流れと言うのは
残酷なもので

人々の大切なものを
すべてをのみ込んで行く

 ☆****☆



道にセキレイがいると
戻ってきてしまうロッキー

どこまで気が弱いんだろう
どれだけ優しいんだろう...

病院にて。2月3日

2017年02月04日 11時24分22秒 | Photo diary
病院の採血へ向かう二階の廊下に
ギャラリーコーナーという場所があって

楽しそうな絵が
たくさん飾られていました



つい夢中になって
採血へいくのも忘れて

昼を食べるのも忘れて
携帯でパシャパシャ、



いつも思う
「こんな絵が描けたら

きっと楽しいだろうな..」
と...、



 ☆****☆

もう一ヶ月が終わってしまいました
寒い日が続いています

ロッキーが亡くなって
二回目の冬、



長くつらい冬...
そんな中を頑張って休みなしで

走り回っていた
若かった日...



お金も自由な時間も無かったけれど
夢中で生きていたっけ...

「今日は楽しい絵を見せてもらい
ありがとうございました。」



「そうだ 採血に行かないと.....。」