運命と現実の間で。

ただなんとなく
引かれるように..僕は

ホームセンターの
ペットコーナーの前に立っていた

*************

ガラス越しに見る犬は
退屈そうに一人遊びをしている

そのとき 一匹だけ
じっと僕を見ている奴がいる

色は真っ黒だけど
顔つきがどこか ロッキーに似ている

「運命的な出会い
かも 知れない..」そう思うと

ヤバイ、僕の心が
ゆれ出した..

でも 下の価格を見ると
ゆれはすぐに止まった

「140000円。」
何度数えても

○が一つ
多い・・・

室温 5℃の朝に。

寒い朝に思う
寒がりロッキーのこと



「ペロッ」となめて
ちょっと僕が引くと

遠慮がちに
僕の布団へもぐりこんできて

徐々にグイグイ
足を伸ばして..

自分の陣地を広げていく
何とか頑張る僕を

端っこへ追いやって
でかい顔して寝ている

そして 思った...
この ことわざ..

軒を貸して母屋を取られる

でも
今は懐かしい出来事..

　　

あの日のロッキー。<アリナミンA事件>

僕がのもうとした
アリナミンAの錠剤を

「ポトッ」
落っことした

すると
すごい速さで

遠くからロッキーが走ってきて
「パクッ。」

食べちゃった
「あっ、」



でも
ロッキーは大丈夫でした

あの瞬発力
僕も欲しかったな..

あの日のロッキー。<最大のピンチ編>

下水道工事が始まって
家の横の道まで来たときは..

「ドスン、ドスン、」
家がゆれて

「ワンワンワンワン。」
怒るロッキー

あまり可哀想なので車に乗せて
一緒に仕事に出かけた



だけど180キロも
今度は車に揺られて

「ワンワンワンワン。」
「どうなってんだよ。」

家で寝ているのと
散歩だけが好きだったロッキー

色々あって
とても大変な年でした

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a cold day.

ふり向けば
ロッキーがいるような



そんな気がして
いないと言う現実に

入り込めない
僕です

ロッキーが死んでから
急に寒くなって

寒くなるといつも
布団の取り合いでした

ロッキーは強情で
いつも僕が負けて

布団からころげ出て
寝ていました



やっとゆっくり
眠れるかな...と

思って寝たけど
やっぱり二時に目が覚めた僕でした

晴れのち霙、そして雨。

午前 四時、
目を覚ますと...

ロッキーはあたりを
キョロキョロ..



そして六時..
まだ体は温かいのに

ロッキーは息を
していませんでした



皆様、長い間ご覧いただき
「ありがとうございました。」

いつもと同じ
優しい顔で旅立っていきました

悲劇は突然やってくる。..

ロッキーの「クークー、ワン。」で
かなり睡眠不足で起きた朝..

「あれ、布団が濡れている。」
その異変に気づいた

水もあまり飲んでいないのに
この大量のオシッコ...?

掛け布団二枚を通り抜け
その下の毛布までたっしている

***************

薄日の中、布団を干して
一休みしていると 更に悲劇は起こった

「ビーッ、」なんの音だろう ?
ロッキーの方から聞こえた

見ると強烈な下痢、「うわっ。」
９日間も何も食べていないのに

夢であって欲しい..
でも 夢じゃ ない.....

～のち雨。

雨が降り出しました
ロッキーは

布団から顔をのぞかせて
「クークー、」

今日はもう
立ち上がれません

それでも僕が
「お手、」と言うと

ちゃんと
手をだして..います

優しいやつなんです
彼は・・・



「ワン。」

11月25日 曇り。

昨夜は二時から四時まで
「クー、ワン。」

体の向きを変えてやると
しばらくは寝ている

でも また
「クー、ワン。」「・・・・。」



午前10時、
静かに寝ている

外は曇り空...
雨になるのかな...



**************

あの日のロッキー..



ロッキーの大あくび
やたら元気だったあの日...

晴れのち曇り、時々強風。

一日中 寝ているロッキー
夜が心配..

ゆうべもなかなか寝つかなくて
大変でした

**************

今日もロッキーは
水を少し飲んだだけ..

七日間も
何も食べていません..



北海道は雪のたより
ロッキーは

初めて雪を見たとき..
飛びはねて興奮していました...

************

使っていないアンプに
スピーカーをつないで

昔のカセットテープを
聴きはじめました

驚くほどのいい音で..
ちょっと感動しています

ただ ロッキーも
同じ部屋に寝ています

何も 言いませけど....♪

あの日のロッキー。<偶然の出会い編>

僕がもしあの日
ペットショップに行かなかったら

ロッキーとは
会えなかっただろう..

ロッキーは午後には
もういなくなっていただろうし...



高額の犬を見て
僕がため息をついていなければ

そしてあの店員さんがいなければ
ロッキーに出会うことはなかっただろうな..

僕の気まぐれと偶然が重なって
でも よのなかってそうできているのかな..



不思議だな...世の中は
ロッキーに会わなかったら

毎日 散歩をすることもなかっただろうし
虹を見ることも無かったんだろう...



始まり、そして終わり..
人はいつもひとりぽっちに帰っていく....

変わらないのは空の白い雲と
通り過ぎていく風.....

11月22日 曇り。

曇り空の下
ヘリコプターが飛んでいく

よく 散歩していると
飛んでいたな...



今日で五日も
何も食べてないのに..

いつもと変わらない
ロッキー、ただ

庭へ出ると
座り込んで動かない..



「あれ、」
椿が咲き始めた

この花、
雪解けの頃、咲いていたな...

来年の春にはロッキーは
もう いないのかな...

さびしいな..



今度生まれてくる時は
人間になってね

そうしたら
もっと生きられるから...

あの日のロッキー。<思い出がいっぱい>

何も食べなくなって
今日で三日..

水も飲まずに
ずっと寝ています



ゆうべは「ワン。」
一時に起こされて..

何か言っているけど
「ごめんね、」分からない



　'あの日のロッキー'



夜が明ける頃
朝の散歩..

寒い季節を
裸足で走ってた



14年前は
お互いにまだ若く..(今よりは..)

そのときは思わなかったけど..
楽しい時代でした



びっくりすることも
よくあって

突然 大きな犬に
であったり..

大粒の雨が降ってきたり
風に飛ばされそうになったり..



ある日 散歩していたら
空がみるみる赤くなって

火星みたいな
夕焼けを見たあの日...

思い出がいっぱい
そんな14年でした

11月19日 朝。

落ち葉の舞い散る庭で
ちょっと一休み..



一昨日から
何も食べなくなったロッキー

昨夜も二時半
「ワンワン。」起こされて

「ロッキー、まずいよ。」
「近所に聞こえるから...」



痛いのか、不安なのか..
僕には難しい問題です

やっと立ち上がって
いっぱい尻尾を振って

ヨタヨタと歩き出す
とても けなげな奴なのです



一昨日 激しい嘔吐をしてから
急に弱ったみたいで

水も以前のようには
飲まなくなりました..

でも何も食べないのに
「お手」はする..ロッキー、..

「お足。」はダメでした.

「びんぐしの里公園」にて。

昨日は七五三
今年は暖かいですね

寒い神社で
震えていた記憶があります

今日は紅葉を見に
びんぐしの里公園へ出かけてみました

ただ 大半
葉は落ちていて



その落ち葉をはく人が
二人いるだけ..

そこには ただ風が
吹いているだけ～♪



昨日はロッキーの具合が
よくなくて

二度嘔吐して
シーツと布団をやられました

そしてあの
「クークー、ワン。」



11時、2時、4時半と
なき止まないので

何度も起こされて
抱いて横の道を歩く..

なぜか 抱いていると
なかない..



医者に電話して聞いたら
昼間寝ているからだと言われた

とりあえずつれて来るように
でも ロッキーは嫌みたいで、

僕が側に行くと...
「ウーウー、ワンワン。」飛びかかってきそう..



僕が分からなく
なっちゃったのかな...?

どうしよう やっぱり
医者へつれて行こうかな..



*************

今日はいい天気
シーツを六時に手洗いして

布団も干した
曇りや雨でなくてよかった



ただ 明日からまた
天気は下り坂...

またやられたら
どうしよう...



悩みが多すぎて
何も考えられない

考えられないから
起こった状況、状況の中で

解決していくしか
ないのです...できないものもありますし



介護って本当に大変なことだな..
逃げ出したくなるもの..