昨年秋のこと。
所用で実家に戻ったついでに、近所の港で竿を出してみました。
メバル用のULタックルにワームで、カマスや小アジに遊んでもらっていたのですが、
足元の墨跡が気になります。エギンガーの姿もちらほら。
ここでもイカが釣れるんだ、と思いました。
それまで約2年、伊豆の港でメバルを釣ってきましたが、
いつでもどこでも目にするのがエギンガーの姿。
独特なしゃくりと、竿先を海面に向ける不思議な構え。
ビギナーの自分には、ハードルの高い釣りに見えていました。
でもそんな特殊な釣りが、実家の小さな港でも行われている。
エギングが急に身近なものに思えてきました。
ここはエキスパートがひしめく伊豆のメジャーポイントじゃない。
自分でも釣れるんじゃないか?
適当にエギを仕込んで、翌日早朝港に出かけました。
適当に投げてしゃくるも、釣れません。
ここで、慣れ親しんだ根魚釣りの習性が出ます。
テクトロ的に、ヘチの底をずる引いたり、しゃくったりします。
ずる引き中、ラインにテンションが出ます。合わせると乗っています。
この要領でコロッケサイズが2杯釣れました。
小気味良い引き、透き通った胴体。エメラルドのアイシャドー。
食べておいしい。アオリイカの魅力に一瞬で引き込まれました。
エギで本当にイカが釣れるんだという驚き。
自分のような素人でも釣れるんだという驚き。
次の伊豆釣行はエギングでいこうと決めました。