音楽の森とタイニーハウス

茨城県山間部のログハウス&音楽研修施設

重道の鉈と裏スキ

2021-05-25 | 山林の道具と打ち刃物
「裏スキ萌え」なんて言葉は無いと思いますが、
打ち刃物は「ウラ」を見てナンボではないでしょうか。

両刃で表裏が同じだと面白味は全くありません。
裏スキでも「裏押し」がどのくらいあるのか?
要するに写真でみると光って反射している部分がどうなのか?
どういう幅なのか、あるいはそれが無いのか?

泊鉈が人気なのはウラがカッコよいからでしょう。
もちろん全体のフォルムも素敵ですが、鉈萌えの見るところは
裏スキと裏押しの微妙な駆け引きです。

裏を見た時に刀身に沿って溝がある「(棒)樋(ひ)」「血流し」の別名
があるタイプは好きではありません。なんか雑なつくりが多いですし、
土佐系のものは味がありません。

「口金」の話になりますが、この重道の口金とグリップの作りは
絶品です。口金も鍛造で柄にぴったりの幅で仕事は丁寧です。

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