武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

どくだみの花 

2006年06月10日 09時02分04秒 | Weblog
我が家の庭のどくだみが、満開です。
白い花が好きで、ほおっておいたら、増えること増えること!!

玄関を過ぎて、庭に出ると、どくだみの花畑(?)が広がります。
どんな庭なのか、想像しにくいですねえ。

昨夜のことです。真っ暗ななかを、庭に出ました。
すると、どくだみの花が、ぼおっと光っているのです。
白く、鈍く、花々が浮かび上がって、まるで、黄泉の国にでも来てしまったかのような不思議な気持ちに駆られました。

桜の花も、闇夜に浮かぶ様子が幻想的で、命を吸い取られそうで恐ろしいのですが、どくだみも、同じような気持ちになります。しっかりと、ひとあしひとあしを慎重に、けれども半ば逃げるように、どくだみの間を抜けました。

庭には照明がありません。日が暮れてから出ることは、あまりありませんので、必要がない。西側に、広い広い畑が広がって、その向こうに、灯りがあります。
南側にアパートの白い蛍光灯が光っていますが、庭の木に遮られています。
東側の家は、早寝です。

悲しい気持ちや、淋しい気持ちの時に、縁側に座って、ぼんやりと星を眺める。暗いからこそ、見えてくるものが、あります。見えないものが、見えてくる。暗闇も、なかなか、良いものです。



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