武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

アイヌ神謡集を読むということ

2012年12月11日 08時32分19秒 | Weblog

今週末、定例の二人会があります。

千葉県市川市、JR総武線本八幡駅下車7分くらい。京成八幡、都営新宿線の駅から5分くらいのところです。

マンションの一階にある小さなカフェ「ガス燈」の情報↓

https://plus.google.com/117259958768218791636/about?gl=jp&hl=ja

http://tabelog.com/chiba/A1202/A120202/12007117/

今月は、15日(土)15時開演。

私は知里幸恵編『アイヌ神謡集』から、少しだけ読ませていただきます。

「アイヌに生まれアイヌ語の中に生い立った私は、雨の宵、雪の夜、暇あるごとに打ち集まって私たちの先祖が語り興じたいろいろな物語の中 極小さな話の一つ二つを拙い筆に書き連ねました」(序 より抜粋)

私はアイヌ語を話すことができません。アイヌの文化について学んでも、学びきることはできません。

でも、「こんな話があるのですよ」という紹介は、私にもできると思いました。

ぜひ聴いてください。そして、聴いたかたが、アイヌのことに、ほんの少しでも思いを馳せてくださったら、幸せです。

また、聴いていただくとおわかりになると思いますが、アイヌのことが書かれてはいるけれども、アイヌのことだけに留まらない、人の世のすべてを感じることもできるような気がしてなりません。

 

稽古を始めたころ、さてどんな風に料理しようかと不遜なことを考えておりました。しかし、物語の力とは恐ろしいものです。作ろうとすればするほど、薄っぺらく軽いものになっていきます。このように悩んだのは、初めてです。たいていの場合は、文章が私を導いてくれるようなところがあるのですが、この物語から、私は拒絶をされたような気がしました。何様だと思っているんだ。傲慢なお前に資格はない。そんなことを言われているような気にさえなります。何度も、やめようかと思いました。悩んだ末の朗読です。お金を払ってまで、そんな自信のないような朗読を聴きたくはないさ、との声が聞こえてきそうですね。

アイヌのおはなしを、ぜひ聴いてみてくださいませ。武順子ではなく…。

 

 

心から、お待ちしております。

 

追記

 ・・・とはいうものの、どうしても稽古すればするほど、武順子になってしまいます。自分じゃなくなりたい…って、無理なのかしらねえ。

 

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