武 順子(Take Junko) ひとり語りのひとりごと

わがままな朗読家の我がままなひとりごと。「縁側の猫を枕に日向ぼこ」…猫が好き。詩を書く人でもあります。

発声の効果

2007年06月14日 19時19分19秒 | Weblog
近松初演は散々でした。
が、とても、嬉しいこともありました。

発声の効果が、出ていたのです。

とても乱暴で聴くに堪えない語りだった(師匠)そうですが、心を打たれたとおっしゃってくださる方もいました。この、心を打たれた、というのは、物語の内容の素晴らしさであり、語りの技術ではなく腹を据えて語った、その声の波動のおかげです。

「語りの技術」は、私にとっては、邪魔なこと。腹の底からの誠実な声を発することによって、状況を心の目で見つめることで、聴く人に伝わるのだと、師匠から。小手先の「ドラマ」を表現しようとすると、底の浅いものになってしまう。あなたの目指すものは、そんなことなのか?と。
大きな課題。今までも、散々言われ続けていることですが、ようやくその意味が、わかりかけてきたところです。…頭ではなく、体と心で。

長く険しい道のりになりそうです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする