ヒロシマ 消えたかぞく (ポプラ社の絵本 67) | |
指田 和 | |
ポプラ社 |
今日は広島は雨のようです。
この本は産経新聞の書評で見つけて注文。
表紙にまず心を奪われました。
おしゃまな女の子が猫をおんぶしています。
猫も安心して大人しくおんぶされてます。
微笑ましい写真です。
ページをめくります。
幸せそうな家族の写真。
楽しそうな日常。
当時は写真の現像やカメラは高価なものだったのでしょうけれど、家族を記録するのが大好きだったお父さんは愛する家族の写真をたくさん撮影します。
ただ、一家は広島市の中心地近くに住んでおりました。
一発のウラン型原子爆弾リトルボーイが昭和20年8月6日午前8時15分に広島上空で炸裂しました。
戦時下でも精一杯幸せに生きていた人々のおびただしい命が一瞬にして奪われました。
写真の一家も皆さん亡くなりました。
最近知ったのですが、リトルボーイを投下したエノラゲイのパイロットたちも被爆していたらしいですね。
彼らも戦争の犠牲者なんですね。上官の命令に従って爆弾を投下しただけなのですから。
先日、被爆二世の方のヤフコメの書き込みを読みました。
その方は、自国の平和を維持するためにも、憲法9条の改正を望んでいらっしゃいました。被爆二世の方の発言は重いです。
私もそう感じます。自分の国を自分で護れないなんておかしいです。