怒涛の連投です。
日曜の夜に2時間スペシャル。ロイヤルバレエ団プリンシパルの吉田都さんの引退ステージまでの数ヶ月を追ったドキュメンタリーをNHKBSで見ました。
やっぱこういう番組はNHKでないと作れないね。
都さんはまだ52歳か53歳なんだけど、いきなり彼女のレントゲン写真から番組は始まって、もう股関節の骨が粉々になってしまって真っ白に写っている状態。
人はこんなになっても踊れるものなのか?
彼女だけにしかできない表現の数々はもう見ることができない。
最終公演の円盤が出たら絶対買いますから!
そして驚いたのは乙女たちの憧れのバレリーナ、森下さんがまだ舞台に立たれていること。美貌と才能を併せ持った稀有な存在だった。
都さんは森下さんに引退の報告をしに訪れる。
二人はハグして、森下さんは「まだできるわよ。もったいないわ」と励ます。
都さんも森下さんの舞台を見ながら「相当、痛みを持ちながら踊ってらっしゃると思います」と語る。
吉田都さんの舞台、いつか見に行けるとおもっていた。
こんなに早く引退なさるとは思わなかった。
でもこれが現実。都さんは痛む肉体を励ましながら美しく最後を飾った。優雅な白鳥が水の下では必死で水掻きをしている現実を感じさせぬように、最後まで美しく、優雅に、時にエモーショナルに・・・
来年から都さんは後進の指導を始める予定だという。早く第二の吉田都を育てて欲しい。それまではゆっくり休んで。
お疲れ様でした、吉田都さん。
追記:都さんの踊りをみて、浅田真央さんの「チェロスィート」を思い浮かべた。
このプログラムは円盤には入ってなくて、サンクスツアーでしか今は見ることができない。
浅田さんもバレエを習っていたことがあるからね。氷上のソロバレエだなと感じた次第です。大好きなプログラムです。上品で。