弟の嫁さんがくも膜下出血をやっていた

県職員だった弟だがそろそろ定年かと思って久々に電話してみた。
そうしたらまあ一応６５歳まで働けるけど退職したとのこと。
でも、彼の歳ではあと年金は5年経たないと支給されない。共済年金は金額はいいけどそうなのよね。

で、彼の奥さんは教師をやってるのだけど国指定の難病に罹って毎月病院に通ってる。
「嫁子（彼女の名ということで）さん、元気？」と訊いたら
「いや、実はこの2月にくも膜下出血で手術になって」
「げ！大丈夫だったの？」
「うん、でも手術室の前で葬式どうしようって考えてたよ」
「で、今は？」
「うん、もう治った。あれってさ、即死三分の一、治っても後遺症が三分の一、あとはちゃんと後遺症無しが三分の一なんだって」
「で、おたくの奥さんは？」
「うん、幸いなことに最後の三分の一、普通に生活してる」
「良かったね～～～私の知り合いのくも膜下は二人死んでるよ～。で嫁子さんは仕事は？」
「もう辞めたよ～」
「あ～良かった～。もうあんたんちもローンがあるわけじゃ無いからのんびりやりなさいよ」
「うん、そうだねぇ」

なんでも嫁子さんがラッキーだったのは倒れたのが職場だったこと。傍に同僚がいたこと。すご～く苦しんで嘔吐しまくって、救急車で設備の整ってる病院に運ばれたことだった。

私はふと思った。これでくも膜下の発作も起こさずワクチン受けてたら･･･と思うとぞっとする。

弟と亭主の弟は同い年なんだけど、義弟は嫁さんを癌で亡くしてる。
これで私の弟までヤモメになってしまったら、あまりにも悲しい。

「ワクチンは危ないよ～」と言って電話を切った。

男の兄弟なんてこんなもんかね。う～ん、さばさばし過ぎだ。