お人形と同じ部屋で寝起きしている私

お人形好きでけっこう沢山持ってます。専用ブログもあります。こっちでは家族と猫2匹と他の趣味や暮らしぶりなど語ります。

老いとはどんなものかしらその2

2010-03-21 11:44:09 | 日常生活
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実家の庭の桜。多分この撮影のあと、大風と雨で散ってしまったことでしょう。良かった撮影しておいて。

え~と、細々とではありますが、このblogをご覧になってる方もいらっしゃるので、今回の「認知症と認めない人間をうまく病院に連れて行く方法」みたいなものを書き留めます。でもあくまでもこれは私がやってなんとか治療にこぎつけた方法なので、万人に通用するかは責任持てません。グーグルあたりで検索されていらっしゃった方、ご覧になってがっかりしたらごめんなさい。

今年ももう3月になりますが、昨年80歳になった母の言動がおかしくなったのは2009年の12月にちょっと大きな病気をして入院をしてからでした。病名は「敗血症」深夜に震えが止まらなくなり、血圧が急激に低下、しかし脈拍は200というとんでもない症状に救急病院に運びました。あ、ちなみに私は嫁に行った娘で、老いた両親は二人きりで生活しております。病院には父が連れて行きました。父も困ったことには糖尿病と脳梗塞という持病があります。後遺症は残ってませんが、85歳、無理の利かない身体です。

入院中に身体のどこに膿が溜まってるか検査をする必要がありました。CT検査です。病巣が判れば必要によっては手術で切除しなくては命に関わります。

検査の結果は手術は必要は無いと言うことで、集中治療室に入院することとなりました。この入院で母の認知症っぽいところが発覚することになってしまったのです。
高齢で大病すると呆けが進むといわれます。
私が見舞いに行った時に「看護婦さんに自分の水を飲まれた」と言い出したのです。ありえないことです。しかしそうは言えないので「あ、そうなの?困ったもんだね。新しい水買ってこようか?」と言ったら「いらないよ。でも最近は看護婦の質も落ちたもんだね。油断も隙もないよ」「・・・・・」
年内のうちに母は退院しました。その後年が開けて、母の言動がおかしくなってきていることを父から電話で聞きました。

同じおかずを何個も毎日買ってくる。昨日言ったことを忘れる、あるいは全然違うことを言う。指摘すると逆切れする。
私が行ったときは、病院の予約票が無い無いと探しまくってました。「失くしたなら病院に電話して確認すればいいじゃん」と言うと「ああ、そうだね。そうすりゃいいよね」と納得するのですが、ふと気づくと再び「無い、無い」とがさがさバッグをひっくり返しているのです。さっき探して見つからなかったバッグです。「これは~かなりきてるな~」父に「ばーさんの予約票知ってる?」と訊いたら「電話の脇を見てみろ」というので見ると、多分、器用な父がつくったのであろう小さな木のボードにゴムが渡してあって、
丁度、予約票サイズの紙が挟めるようになっている。そこに次の予約票がきちんと挟まっているではありませんか。
私はそれを母の目の前に出して「ほれ、ここにあったよ」と言ったら「あ~これこれ。ここにあったんだ~」とやっと探索をやめたのでした。1月下旬のことでした。

2月になって実家に電話をしたら母が出て「どうしよう~私、呆けてきちゃったみたい~」というので「やっと気づいたの?」と言ったら「え~あんたもそう思ってたの?困ったな~」というので「医者に行こうよ。呆けを治す薬は無いけど進行を止める薬はあるから出して貰おうよ」と言ったのですが「え~治らないの~困るよ~医者にはちゃんと行ってて何でもないって言われてるのに」
というから「それ、いつの話よ?行くなら早い方がいいよ」と言ったら「うん、でもね~頭のCTはきれいだって言われたんだよ」
そこで、私は安藤加津さんのご母堂が認知症ではなく脳腫瘍だった(症状がそっくりらしいのです)話を思い出して、そっちの方、脳腫瘍は安心したのですが、ほんまもんの「認知症」と取り組まなきゃいかんと決心したのでした。

★脳腫瘍と認知症は似たような症状が出るそうです。最初から認知症と決め付けずに、まず脳のCTを先に撮ってみることをお勧めします。母の場合はそれは済ませてあったので、ワンステップ早く治療にとりかかることが出来ました。
いや治療にとりかかるまでがまた大変だったのですが・・・・

今日はここら辺で止めておきます。若年認知症の映画「明日の記憶」など観ておくといいかもしれません。患者の気持ちがよく描けてます。

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