森にうずくまる

写真を通して主に変形菌、花、昆虫などの生き物や自然風景を投稿します。
(ヤマトシジミとフジバカマ)

マダニ刺咬について

2024-06-17 17:38:12 | 日記

 マダニに刺されて今日でちょうど2週間経ちました。SFTS(重症熱性血小板減少症候群)の潜伏期間が1~2週間ですので、もう大丈夫かな?という感じです。

 マダニに刺されたときの状況や対処したことについて投稿します。

 なお、マダニの同定についてのややこしい説明はしませんが、気持ち悪い画像も出てきますので、お気を付け下さい。

 まず、今回刺されたのは4回目です。3回目の時は昨年8月に森に入った翌日にサンダル履きで車で買い物に出掛け、帰りに足の親指と人差し指の間がモゾモゾするので、家に帰ってからルーペで見てみますと、刺されていました。

 4回目は今年6月2日(日曜)に自宅の部屋でくつろいでいる時に膝裏に刺されました。前の日に森に入ってました。

 ということは、万全の予防をしていても何処かの隙間をかいくぐってマダニは生活圏に入り込むということを示唆しています。

 おそらく、3回目は靴に付着、4回目はリュックに付着したものと思われます。因みにマダニの飢餓耐性期間は相当長いそうです。また、吸血は生まれた幼ダニ、脱皮した若ダニ、成ダニの3回だそうです。

 4回目のマダニは次のような形態をしていました。

 

 左が背面、右が腹面。80%アルコール浸漬標本を実体顕微鏡下で観察し、撮影は接眼レンズにTG7のレンズを密着させて撮影。

 

 頭胸部付近背面側。詳しくは説明しませんが、同定は2015yamauchi_ticks.pdf (niid.go.jp)

で行いました。上図の鋏角を刺して吸血します。薄く写っていますが、引き抜いたとき体内に残らずに無事に抜けているようで一安心です。

 結果はフタトゲチマダニもしくはオオトゲチマダニだろうと推測しました。フタトゲチマダニはSFTS保毒の報告があるので注意が必要です。

 病院(皮ふ科)に行かなかった理由。

1.日曜日であった。皮ふ科で抜いてもらう方が鋏角ごと抜けるので安全性が高いが、一日待てない。

2. 皮ふ科では炎症止めの軟膏しか処方されないことが多く、ダニの同定などできない(もしくはしない)医者が多い。(中には最初から抗生剤を処方する病院もあるかも)

で、翌日(月曜)県の感染症対策担当部署に次の点について質問した。

1.刺したマダニの種と病原体の保毒の有無が分れば、発症リスクが予測できるのではないか?、そのための検査機関はあるか。

2.何らかの症状を発症した場合、内科の受診となるが、どの医療機関を受診したら良いか。個人医院などでは対処できないのではないか?

3.アビガン(体内のウイルス量を減少させる効果があり、現在厚労省に申請中と聞く)の処方をスムーズに受けられるか。

 担当者は即答できなかったので、上司等に伺って返事をするということで、結果、翌日次のような返答があった。

1.A:県には検査を行う機関はあるが、個人からの受け入れはしていない。医者などからの依頼があれば行う。

 Q:ということは、重篤な症状が出て、かつ医者が調べる必要性があると判断しなければ検査しないということか?

 A:現状はそのとおり。

2.A:どの病院が良いとは立場上言えない。最寄りの内科を受診して必要があればより大きな病院を紹介してもらうなどの対応をしてほしい。

3.A:アビガンについては、厚労省に申請中であるので直ぐに使えない。

 Q:試験的使用は可能か?データの集積に貢献できると考えるが。

 A:それについても担当医療者の判断で申請することになるが、時間が掛かるかもしれない。

 

  個人的な意見ですが、死者が出るほどの感染症であって、今のところ薬のない状態であるので、関係機関において、もっと横の繋がりを真剣に考えて欲しいと考えます。

 最後に県の感染症対策部署の名誉のために言っておきますが、担当者からは私の3項目の質問については、有意義である旨返答があってます。さらに、対応はとても丁寧で真摯な印象を受けました。

 実際今のところ、SFTSの保毒率も低く(?)、かつ発症率も高くなく(?)、重篤になるのは高齢者が多いということで、あまり大げさに行政なども動いてないようです。

 なので、まずは刺されない、車や家に持ち込まない、ことが重要ですね。

 なお、参考までにどんな場所にマダニが多く生息するか、最近森林総合研究所から出された論文を張っておきます。国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所/マダニリスクが高い森林の特徴が明らかに —シカの密度と植生が鍵となる— (affrc.go.jp)

 


ブライダルベール

2024-06-11 20:42:31 | 植物

 今日は可愛い小さな花を見に車で片道40分くらいの渓流まで行ってきました。でも、全く花は咲いてなくて、渓流の綺麗な流れをぼーっと見ていました。

 と、向こうから二人の若い女性のハイカーがやって来ました。しかし、なんと博多の天神でもないのにスパッツなしのショートパンツに半袖姿でビックリ!!、虫やマダニにやられても知ーらないと思いつつ、こんにちは!なんて声をかけ合ってこっちは笑顔、むこうは警戒心ですれ違いました。とさ。

 で、いつものとおり今回は、数日前に鳥撮り屋さんたちが集まる沢沿いの山道で撮影したブライダルベールなる植物を投稿します。

 

 こんな感じで咲いてます。

 

 花のサイズは4mmくらい。

 

 

 少しづつ大きく。

 

 花はなかなか面白いカッコしてます。

 

 雄しべが面白そう。

 

 花拡大、手前にピント。

 

 やや後ろにピント。

 

 深度合成。なんだこの雄しべ。

 ちょっと調べて、ブライダルベールと判明。この花はメキシコ原産で本来園芸品種だそうで、栽培している方も多いかもしれないし、「野に咲く花」にも「山に咲く花」にも載ってない。そもそも名前が園芸品種ぽい。これが山に自生していた。因みに今回も魔法の処理はしてません。

 この場所はホイホイホイの鳥(サンコウチョウ)の撮影場所らしい。この日は雨上がりで鳴き声は聞けなかったが、こんな植物を見つけて満足して帰宅したのです。

 

 

 


ラミーカミキリとガクアジサイ

2024-06-10 22:23:27 | 風景、昆虫、植物

 今日は朝から晴れて気持ちの良い一日でした。少し遠出を考えましたが、寝過ぎて頭がボーっとしてなかなか交感神経が働かず、遠くまでの運転がおぼつかないので近場のいつもの公園に久しぶりに行きました。

 いつもは通り過ぎる入口付近でガクアジサイを見つけて、最近は皆さんアジサイをアップされているので、負けじと撮ることにしました。

 しかし、いかんせん昆虫に目がいき、ついつい夢中でカラムシに来ているラミーカミキリを追いかけていました。

 さて、と言いたいところですが、もう以前の画像がいっぱい滞っていて、収拾がつかない状態です。

よって悩みたくないので最新画像を投稿します。今回はほぼ撮って出し(レタッチはほぼしておりません)です。

 

 ラミーの♀

 

 

 

 なかなか風がやまないけど、じ~っと待って、深度合成。

 

 ♂、♀より一回り小さく、腹部が華奢。白い部分が青みがかって綺麗。

 

 

 

 

 

 閑話休題。

 

 周りの萼ではなく、中になにやら黄色の花?萼?

 

 ハナバチですかね。モゾモゾしてました。

 

 

 

 ハナムグリも来ました。

 

 

 下から見上げるように撮ってます。

 

 萼の裏側を撮ってみました。

 後で気づきましたが、一番良く撮れたと思っている画像を載せるのを忘れてしまいました。

 虫も花も普通ばかりだし、今回は魔法をかけていませんので普通の写真です。ガクアジサイは全体の写真は省略してます。何とか魅力を引き出そうと考えましたが、これが今の実力です。

 

 

 

 

 

 


アメリカフウロ、アオイトトンボ?など、そしてハエトリグモ

2024-06-06 23:19:27 | 風景 昆虫 植物 蜘蛛

 マダニに刺され、今日で4日目、SFTSの潜伏期間は1~2週間ということで今からが正念場です。

特に西日本地域での被害が目立ち、亡くなる方もいます。私も4回目の咬傷で、万全を期していたはずなのに、家の中に持ち込んでしまい、森に行った翌日部屋の中で刺されました。

 なので、服装や防虫剤だけでは万全では無く、どんな経路で刺されるか分りません。皆さんお気を付け下さい。

 さて、今回は前にちょこっとだけ紹介したアメリカフウロ、と謎のアオイトトンボ(私にとって)、その他昆虫、ハエトリグモを投稿します。

 

 アメリカフウロ、フウロソウ属で良く似たものが4種(ゲンノショウコなど)ありますが、春に咲くのはほぼアメリカフウロです。数年前の写真です。花の向こうの塔のようなものに種子が形成されます。

 

 再投稿画像です。

 

 熟しつつあります。

 

 塔を上から見た図、基部当たりに種子が形成され、熟しています。

 

 横からの図、萼?で見えませんが塔から分離した種子が付いた軸が持ち上がろうとしてます。

 周りに見えるのはヒメコバンソウ。

 

 手前はまだ未熟です。奥のぼやけたものが持ち上がった種子です。

 

 どうでしょう、別名御輿草(ゲンノショウコだけに言うのかもしれませんが)ということも納得でしょうか?

 

 アオイトトンボ?、?を付けたのは私の拙い知識では断定できません。緑型かもしれません。

 ネット情報なんかで絵合わせすると、エゾアオイトトンボに酷似しますが、これは北海道しかいませんので恐らくは違うでしょう。

 でも、分りませんよ、エゾスジグロシロチョウなんかも九州にいるなんて言われてましたから(今はヤマトスジグロシロチョウって言われているのかも)。

 

 翅を半端に開きます。

 

 これは数年前に撮ったやつ、これは緑型でしょうね。眼が青くなっています。光の加減もあるでしょうが、綺麗です。

 

 最近撮ったエゴツルクビオトシブミの♂、これは他にも画像がありますが次回以降に紹介します。

 

 これは、草の上に金属で作った甲虫を載せて撮ったふざけた写真です。というのは嘘で、アカガネサルハムシです。綺麗ですよね。これも次回以降紹介します。

 

 最後はマミジロハエトリグモだと思います。緑がかった大きな瞳に見つめられたらイチコロです。

 帽子をかぶった私が写ってます。

 といった訳で、昔の写真も交えながらの投稿でした。

 変形菌は相変わらず人気が無いようで、訪れる方がとても少ないです。ほんとに魅力ある不思議な生き物なんですけどね。

 ストック画像がありますので、少しづつ出していきますが我慢して見てやって下さい。

 今日は以上です。最後までご覧いただきありがとうございました。