今日の中日新聞でこんな記事が
なぜ今になって中高一貫? 何をしたい? <愛知・公立中高一貫教育①>

(画像は記事より)
これまで東海地方ではゼロだった公立の中高一貫校が
2026年4月には9校ができ、一気に全国で3番目に多くなります。
当初から、大コケするんじゃないかと思っていたところ、
説明会は大盛況だったようで、期待感の高さが伺えたのは意外です。
とはいえ、
人気が出そうなのは明和や刈谷、半田などの地域のトップ校だけで、
津島や2026年開校の日進は、やはり当初の下馬評通り「厳しい」んじゃないかと思います。
例えば、津島の場合は国際探究科、
つまり、英語に特化した6年一貫コースなんですが、
まず、交通の便が悪すぎる。
グーグルマップによると最寄り駅の日比野から歩いて20分かかります(もうちょいかかるはず)。
次に、近くに清林館(旧津島女子)高校が2024年に附属中を開校していること。
両校の最寄り駅からの距離と時間をまとめたのがこちらです。
・津島中高:日比野駅から1.4㎞(徒歩20分)
・清林館中高:藤浪駅から0.8㎞(徒歩11分)
さらに、藤浪駅の方が名古屋方面にちょっとだけ近いこともあり、
どう考えても地の利があるのが清林館です。
そして何よりも、
公立と私立というちがいがあるとはいえ、清林館高校は来年100周年を迎える伝統校。
国際コースの評価は高く、
高等部に在籍しながら(ほとんどの子が休学しますが)
1年間という長期留学ができるのが清林館高校のなによりの特長です。
大学の指定校も、同志社や上智大を始め、
関関同立やMARCHに数多く持っていて、
積極的に活用させてくれるのも特長です。
一方、津島高校はわかりませんが、
愛知の公立高校の多くが「国公立大至上主義」であり、
文系でも理系科目を、理系でも文系科目をまんべんなくやらせる傾向にあります。
進路指導に関しても、
特に私大の指定校を全く使わせてくれないところもあるほどで、
昨今の「大学受験の流れ」に明らかに逆行しています。
津島高校も他聞に漏れず、そういう傾向は強いでしょう。
さらに懸念材料として、
合格実績では津島高校をはるかに凌駕する
お隣の五条高校が今年はなんと定員割れという異常事態が発生。
長年、名古屋大など国公立大に多くの合格者を輩出してきた
五条高校ですら定員割れする状況なのに(県側からすれば「だから」とも言えますが)、
津島高校で起死回生がねらえるとはとうてい思えません。
そして、何よりも津島が清林館に勝てそうもない理由が
先ほども触れた、今年開校した清林館の中等部の存在です。
清林館高校の「1年間の海外留学」には
どうしても高校を1年休学することが必須でした。
この問題点を解消できるのが中等部の開校なんだそうです。
それは、清林館中・高校の6年間のうち、
中学課程と高校課程を5年間で終えてしまい、
残りの1年間を丸々海外の長期留学に充てられることです。
つまり、高校で留年する必要がないのです。
同学年意識が強い日本では、留年はどうしても心理的なハードルが高いです。
ですから、このシステムは画期的でしょう。
唯一、私立では授業料がネックになりますが、
少なくとも高校は、県独自の授業料実質無償化制度が活用できます。
以上のどれを踏まえても、
津島が清林館に勝てるとはちょっと考えづらいというのが正直なところです。
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・学年ごとの曜日・空席状況がチェックできます
なぜ今になって中高一貫? 何をしたい? <愛知・公立中高一貫教育①>

(画像は記事より)
これまで東海地方ではゼロだった公立の中高一貫校が
2026年4月には9校ができ、一気に全国で3番目に多くなります。
当初から、大コケするんじゃないかと思っていたところ、
説明会は大盛況だったようで、期待感の高さが伺えたのは意外です。
とはいえ、
人気が出そうなのは明和や刈谷、半田などの地域のトップ校だけで、
津島や2026年開校の日進は、やはり当初の下馬評通り「厳しい」んじゃないかと思います。
例えば、津島の場合は国際探究科、
つまり、英語に特化した6年一貫コースなんですが、
まず、交通の便が悪すぎる。
グーグルマップによると最寄り駅の日比野から歩いて20分かかります(もうちょいかかるはず)。
次に、近くに清林館(旧津島女子)高校が2024年に附属中を開校していること。
両校の最寄り駅からの距離と時間をまとめたのがこちらです。
・津島中高:日比野駅から1.4㎞(徒歩20分)
・清林館中高:藤浪駅から0.8㎞(徒歩11分)
さらに、藤浪駅の方が名古屋方面にちょっとだけ近いこともあり、
どう考えても地の利があるのが清林館です。
そして何よりも、
公立と私立というちがいがあるとはいえ、清林館高校は来年100周年を迎える伝統校。
国際コースの評価は高く、
高等部に在籍しながら(ほとんどの子が休学しますが)
1年間という長期留学ができるのが清林館高校のなによりの特長です。
大学の指定校も、同志社や上智大を始め、
関関同立やMARCHに数多く持っていて、
積極的に活用させてくれるのも特長です。
一方、津島高校はわかりませんが、
愛知の公立高校の多くが「国公立大至上主義」であり、
文系でも理系科目を、理系でも文系科目をまんべんなくやらせる傾向にあります。
進路指導に関しても、
特に私大の指定校を全く使わせてくれないところもあるほどで、
昨今の「大学受験の流れ」に明らかに逆行しています。
津島高校も他聞に漏れず、そういう傾向は強いでしょう。
さらに懸念材料として、
合格実績では津島高校をはるかに凌駕する
お隣の五条高校が今年はなんと定員割れという異常事態が発生。
長年、名古屋大など国公立大に多くの合格者を輩出してきた
五条高校ですら定員割れする状況なのに(県側からすれば「だから」とも言えますが)、
津島高校で起死回生がねらえるとはとうてい思えません。
そして、何よりも津島が清林館に勝てそうもない理由が
先ほども触れた、今年開校した清林館の中等部の存在です。
清林館高校の「1年間の海外留学」には
どうしても高校を1年休学することが必須でした。
この問題点を解消できるのが中等部の開校なんだそうです。
それは、清林館中・高校の6年間のうち、
中学課程と高校課程を5年間で終えてしまい、
残りの1年間を丸々海外の長期留学に充てられることです。
つまり、高校で留年する必要がないのです。
同学年意識が強い日本では、留年はどうしても心理的なハードルが高いです。
ですから、このシステムは画期的でしょう。
唯一、私立では授業料がネックになりますが、
少なくとも高校は、県独自の授業料実質無償化制度が活用できます。
以上のどれを踏まえても、
津島が清林館に勝てるとはちょっと考えづらいというのが正直なところです。
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