Lisp言語とAutoLispの違いは?
Lisp (LISt Processing) は、AIや自然言語処理、数学、コンピュータ科学など、様々な分野で広く使用されているプログラミング言語の一種です。一方、AutoLISPは、Lispをベースにして、AutoCADなどのCADソフトウェアで使用されるプログラミング言語です。
Lisp言語とAutoLISPの主な違いは、以下の通りです。
用途
Lisp言語は、一般的なプログラミング言語であり、様々な分野で使用されます。一方、AutoLISPは、CADソフトウェアでのみ使用されることが多く、AutoCADなどのアプリケーションを拡張するためのプログラミング言語として使用されます。
構文
Lisp言語とAutoLISPの構文は似ていますが、AutoLISPはAutoCADのオブジェクトやコマンドにアクセスするための固有の関数や変数を持っています。また、AutoLISPでは、AutoCADで使用される座標系や単位系に関する処理をサポートしています。
拡張性
Lisp言語は非常に柔軟で拡張性が高い言語であり、新しい関数やマクロを定義することが容易です。AutoLISPも同様に拡張性が高いですが、AutoCADのAPIにアクセスできるため、AutoCADの機能を拡張することができます。
開発環境
Lisp言語には、EmacsやSBCLなど、多数の開発環境があります。一方、AutoLISPは、AutoCADの内部で動作するため、AutoCADが開発環境となります。
総合的に見て、Lisp言語とAutoLISPは非常に似ていますが、AutoLISPはAutoCADの機能を拡張するためのプログラミング言語であるため、構文や機能面で差異があります。