日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

希望の灯り

2020年05月20日 | 映画
昨年観たこの映画の感想を
いつか書こうと思ってた

2018年ドイツ映画
『希望の灯り』







パンフレットを
引っ張り出してきて


表紙のキャンドルって


これだったのねーと
今さら…


コストコのような会員制の
巨大スーパーで
夜間の飲料担当として働きはじめた
クリスティアン27歳

上っぱりからは
タトゥーが見え隠れし
悪い連中とつるんでたことも
あるらしい



でも今は
いたって真面目に
先輩社員のブルーノに付いて
黙々と仕事をこなす

高〜い棚への
商品の上げ下ろしができるように
フォークリフトの練習もする


お菓子担当
39歳の人妻マリオンに
恋だってする



恋がうまくゆかず
自暴自棄になったりもするけど
気づけば皆に認められ
若い彼には
希望の灯りがともる



いっぽう
クリスティアンに仕事を教える
ブルーノ54歳
東ドイツ時代には
トラック野郎だった

今もその頃のことを
懐しく思い出し 
クリスティアンに語る

人望もあり
何の問題もないように見えたが
ある日突然首を吊ってしまう

仕事帰りに
クリスティアンを家に招き入れ
女房が起きちまうから
などと言っていた彼は
離縁したのか
死に別れたのか
実は一人暮らしだった



自殺の理由は
祖国の消滅と
孤独だろうかと思いつつ
気になって
原作を読んでみた

『夜と灯りと』所収
「通路にて」


でも
映画の脚本のほうが
ふくらませてあって
映画で描かれてる以上のことは
わからなかった


希望の灯りがともるのは
若者にだけか〜
というのが
映画鑑賞直後の正直な感想



自分もいつか
ブルーノみたいに
なってしまうのでは
とも思った
中年の乙女心

映画の良いところのひとつは
擬似体験できること
渦中にある人を
客観的に見られることかなと思う

ブルーノが自殺した時
まわりの人たちは
なぜ相談してくれなかったのかと
悔やむ


パンフレットを読み返すなどして
『希望の灯り』を
思い返してみると
クリスティアンだけでなく
他の誰にも
希望はあるのだなと思う
ブルーノにも
希望はあったはずなのにと思う


・ 。..・ 。..。・・.。...。。・ ・。... 


明日
大阪・京都・兵庫で
緊急事態宣言が
解除されるらしい




夏の甲子園は中止

宝塚歌劇は
どうなる?


ちなみに
再開を心待ちにしてた
3月末から休業中の
中年行きつけのカフェは
再開は秋を予定と出た

エントランスの
ヤマボウシ
今ごろは
咲いてるだろうか