日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”
ハローワークへ行った
待っている時
窓口の人が威勢のいい大きな声で話すのが
聞こえてきた
その声の大きい人に呼ばれた
呼ばれたのが番号でよかったと思った
私の相談に答える声も
やっぱり大きかった
相談内容が丸聞こえになるから
もっと声を小さくしてほしいと
伝えたかったけど
意見箱のような物が見当たらなかったので
あきらめた
ハローワークで
正規職員として働く人たちは
失業未経験
失業の心配もない
失業した者の気持ちは
本当にはわからない
私は中途採用だからわかります
という人も
たまにはいるかもしれないけど
役所へも行って
国民年金免除の手続きをした
国民健康保険料も
軽減してもらえるかもしれない
親しい人の写真展に行って
落ち込み気味の気持ちが持ち直して
帰宅して携帯を見たら
来ないでと願ってるメールが来てて
また落ち込んだ
宝塚HPのニュースを開いたら
雪組 休演者のお知らせ
誰だろうとさらに開くと
彩風咲奈の文字
さきちゃん!
どうしちゃったんだろう
休演は残念だけど
それ以上に心配
花壇と歌劇団について
もう少しだけ
その2で
W主演のラナンキュラスを
轟悠になぞらえたけど
ふだんはこれが轟悠のようだなと思う
どんつきの庭のシンボルツリー
カヤの木
季節が移り変わり
花が変わっても
ずっとそこにいてくれる
どんつきの庭は
チューリップやバラの咲く
ハイシーズンを狙って訪れても
もちろん素晴らしいけど
季節の移り変わりを見ると
なおおもしろい
そういうところも
似てるなと思う
なかなか届かなかった郵便が
とうとう郵便受に突っ込まれてた
郵便受が小さいから
文字通りいつもそんな感じ
What am I gonna do?
さて
これからどうしよう
今を盛りと咲き誇る花とも
いつか別れがくることを知ってる
でもその花の後には
また別の花が咲くことを知ってる
そして花は次々に
咲き続けていくことを知ってる
あのとき咲いてた花の面影を
新しく咲いた花の中に見ることも
あるだろう
このあと咲きだすバラも楽しみだし
来年また新しいチューリップが咲くだろう
でも今のこの花壇は今だけのもの
だからいっそう愛おしいし
もう少しだけ見ていたいと思う
主役の花にまず目がいくけど
まわりに咲く花たちが
花壇を豊かにし
主役をより魅力的に見せてる
おなじみの名脇役
ビオラ
思わぬ個性にはっとさせられる
エリシマム
よく見れば小さなキンギョがかわいい
リナリア
この花 好き
ナマエワカラズ
主役の花は真っ先に注目されるけど
真っ先に批評もされる
これは地味だなあ とか
これもチューリップかあ? とか
主役から脇役まで
みんないるからおもしろい
最初はみんな
同じように見えるかもしれないけど
見分けられるようになって
声もわかるようになると
もっとおもしろくなる
花壇と歌劇団
違うところは
歌劇団に咲いた花はどの花も
また別の場所で咲き続けるところかな
同じ舞台だったり
まったく違う場所だったり
(おしまい)
花ざかりの舞台が幕を開けた
どんつきの庭
例年この季節は
チューリップが主役を張る
でも今年は
主役がもうひとり
ラナンキュラス
専科から轟悠が出演
といったところかなと
ひそかに思ってるわけだけど
特にこの表面にピカピカとした光沢のある
ラックスというシリーズが
訪れた人の目を引いてる
よく見かけるラナンキュラスは
このタイプ
ついこの前まで
ラナンキュラスなのか
アネモネなのか迷ってたのに
どこがどう違うって
今も言えないけど
もう
ラナンキュラスは
ラナンキュラスにしか
見えないのが不思議
いったい何重咲き?
今年に限らず
今の季節に限らず
どんつきの庭では
種類の違う花の共演が楽しめる
花壇といえば
ある程度同じ種類の花が
お行儀よくならんで咲くもの
と思っているからか
たまに年配の男性が
こんなふうに言うのが聞こえることがある
何でもかんでも
やたらに植えてあるなあ
肩をトントンして
言ってあげたくなる
いいところに気がつきましたね
それがこの庭の魅力です
でも
やたらに植えてあるわけではなくて
よく見れば
絶妙のハーモニーを奏でてますよ
どこにどんな花を植えるか
決めている人がいる
舞台でいうところの演出家のような人
どんつきの庭が
いつもこんなに素晴らしいのは
その人がいて
植えたり花殻を摘んだりする人たちがいて
木の剪定をしたりする人たちがいて
そのまた上には会社を営んでる人もいて
そしてもちろん
花壇で美しく咲く花たちがいるから
似てるなあ
でももっと
花壇と歌劇団が似てると思う理由が
他にある
(再びつづく…)
ところで今日の千秋楽
この場面も
千秋楽バージョンだったのかな
この場面ばかり集めた映像集があったら
見たいぐらい
青いピンパーネル(ルリハコベ)を
いつだったか
どんつきの庭で見たような気もするけど
今 もう一度ちゃんと見てみたい
やさしく降ってほしいと願ったのに
春の嵐になった
花壇の花たちは大丈夫だろうか
歌劇団の花たちは
今日は雨なんか気にならないかな
10年以上通い続けてる
どんつきの庭と
10年振りに再び通いはじめた
宝塚歌劇
この2つはよく似てるなと
いつからか思うようになった
1年で1番花の多い季節が幕を開けた
どんつきの庭を紹介しながら
花壇と歌劇団の魅力を伝えられると
いいなと思う
3月のはじめに
にょっきりざかりだったこの花壇が
ついに花ざかりを迎えた
昨年のふんわり甘い感じとは違った
大人の雰囲気
スパイスを効かせてるのは
黒っぽいこの花
『スカーレット・ピンパーネル』の
ショーヴランの役どころと似てるから
ひそかに
ショーヴランと命名
この花壇に紅の花はないけど
明るいこの花が
パーシーっぽいかな
『スカーレット・ピンパーネル』で
紅ゆずるが
ピンク系の口紅を使っていたのが
印象に残ってる
それまで男役の口紅が何色かなんて
気にしたことなかったけど
スカーレット・ピンパーネルの唇は
スカーレット(紅)じゃないんだな
って思ったから
舞台上では
もう少しピンクっぽく見えた
どんつきの庭では
チューリップばかり並ぶ花壇はここだけ
同じ花がずらりと並んだ花壇は
ラインダンスに似た魅力がある
チューリップだけでも
色も形も
実に多彩なわけだけど
どんつきの庭の真の魅力は
他の花たちとの共演にある
(つづく…)