中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

トン族の油茶について

2012年07月10日 | トン族

トン族の村には、今まで何度か足を踏み入れましたが、トン族が良く飲むという油茶はこれまで一度も飲む機会はありませんでした。貴州省の榕江県、黎平県など侗族が多く住む街では油茶を出す食堂もあるようで、油茶ありと書いた看板も時々見たのですが、そういう飲食店などでも、今まで一度も油茶は注文した事はありませんでした。

しかし、今回訪れた停侗という侗族が多く住む町で初めて油茶を飲むことが出来ました。たまたま泊まった宿で、その宿のおばあさんが毎朝、油茶を入れて食べていたので、特別にお願いして一杯いただきました。

聞くところによれば、そのおばあさんは油茶が好きで、毎朝必ず油茶を頂くのが習慣なのだそうです。そして近所の人が来れば必ず油茶を振舞うそうです。また、おばあさんが作る油茶を目当てに来る人も多いとの事でした。

私が頂いた油茶は、中には、もち米を干して乾燥させ油で揚げたもの(これは日本で言う糒と同じ)、黒く染めたもち米を乾燥させた物、落花生、刻んだネギなどが入っていました。そして、塩で味付けしてありました。

 

これが油茶とその茶葉。

 

これはもち米を乾燥させ油で揚げた物。

 

鍋に茶葉を入れ煮出して、その中にイロイロな具を入れて、油茶の完成。
葉は食べないようです。

 

見ていたら、この油茶を入れてくれたおばさんは、三杯食べていましたので、この侗族油茶は私達がお茶という言葉から想像する飲み物というより、食べ物のようです。塩味加減もちょうど良く、大変美味しいので、お替りしたかったのですが遠慮しました。

 

 

 



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