中国貴州省とそこで暮らしている苗族トン族等の少数民族を紹介しています。

日本人には余り馴染みのない中国貴州省と、今私が一時滞在中の雲南省や大理白族自治州大理古城について

大理鎮で米を作る日本人が造った「はぜ」

2013年11月11日 | 雲南省

以前このブログで大理鎮に住む日本人が自然農法で米を栽培している事に触れましたが、その自然農法で育てた米の刈り入れが先日行われました。その自然農法で米を育てている日本人の知人、友人、親戚等も参加してかなり大人数の稲刈りとなりました。私も、事前に米の刈入れに参加したい旨を、その日本人にお願いしてあったので、その自然農法で育てられた米の刈入りの様子を見学すると共に、ほんの少しばかり刈入れ手伝いをして来ました。

その自然農法で米を栽培している日本人が、稲刈りをした後にその稲を「はぜかけ」して天日乾燥すると云う事で、ここ大理鎮ではあまり見かけない「はぜ」が田圃に造られ、「はぜかけ」も行われました。

 

先日行われた稲刈りの様子。日本人、中国人ばかりでなく、イロイロな国の人々が参加して国際色豊かな稲刈りとなり、自然農法で米を栽培している日本人の交友関係の広さ、人脈、人と人とのネットワークの広さを垣間見る思いがしました。

 

ここ大理鎮では、田圃の整地もされており、田圃の面積も広いので、稲刈りも機械化されており、稲刈りと同時に脱穀されます。手で稲刈りをする人は少ないようで、脱穀された「もみ」は、道路傍、庭、広場、空き地等で乾燥させます。

 

「はぜかけ」され天日乾燥される稲。この後10日前後で脱穀するそうです。「はぜ」を作る為の木材を集めるのも結構大変だったそうです。軽い事もあり、当初は竹で「はぜ」を作ろうと考えたそうですが、ここ大理鎮では竹が手に入らないので諦め、木材にしたとの事。

 

この大理鎮では、自然農法で米を作る人は殆どいないそうで、田植えの時、苗の一本植えをした所、「お前達は遊びで農業をやっているのか」とも云われたそうです。そんな事もあり、止む無く一部はここ大理鎮で行われているような植え方もしたそうです。ここ大理鎮でも、写真のようにかなりの密植をします。

 

過度の密植の為もあり、写真のようにあまり「分けつ」の状態は良くありません。

 

間隔をあけて、一本植えした所とは歴然とした違いがあります。ご覧のようにあまり「分ケツ」状態は良くありません。

 

こちらは、一本植えをして、間隔もあけて植えた日本人の自然農法による結果。ここ大理鎮等でも行われている中国式の密植の場合には、この間に、さらに二株位植えられます。

 

一本植えしたにもかかわらず、見事な「分ケツ」振りです。自然農穂ですから、当然無農薬で、その上施肥も全くしなかったそうです。



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