少し古い話ですが、今年4月14日付の新聞網(電子版)等では、急激に進む中国の高齢化社会について取り上げていました。それに拠れば、2013年に老齢人口(注:中国では60歳以上が老人です。)が2億人の大台を超え、2億2千万人に達し、老人が全人口に占める割合は、14.8%となったそうです。
今後も、老人は毎年800万人づづ増え続け2050年には、老齢人口が4億3千万人になるそうで、その時点では、中国も3人に一人が老人と云う超高齢化社会を迎えるとの事です。また、80歳以上の超高齢者も毎年100万人づづ増え続けて、2013年には2300万人になったそうです。
また、高齢化に伴い、一人暮らしをしている老人(注:中国語では空巣老人と云う。)の数も年々増え続け、高齢者の約半分の一億人が一人暮らしで、特に農村では一人暮らしの老人が増えているとの事です。そして、一人で生活する能力の無い老人(注:中国語では失能老人と言う様ですが)も、2012年には3600万人だったのが2013年には、3750万人となったとの事です。
中国で暮らし始めて、約4年になりますが、私個人の実感、感覚としては、中国はあまり高齢者が多い社会という感じはなく、中国は日本等と比べると「はるかに若い国だ」と言う感じなのですが、数字から見ると必ずしもそうでもないようです。今私が滞在中の大理市は、観光客が特に多い事もあり(注:大理白族自治州を訪れる観光客は今年は2000万人を超え、2500万人になるとの予想もあり)、高齢化が進んでいると言う感じは余計にしませんが、中国全体ではかなり違うようです。
また、ネット等を見ても、高齢化社会を迎え、中国でも現行の60歳定年を、65歳に引き上げる案も検討されているようですが、現時点では反対が圧倒的に多いようです。しかし、何れ退職の年齢も引き上げざるを得ないようです。
先日、久しぶりに大理市の中心部に出かけたのですが、市内の公園には結構多くの高齢者が、集まりっており、少しは高齢化を感じた次第です。
大理市内の某公園には多くの高齢者が集まり、お茶を飲んだり、お喋りをしています。
中国将棋やトランプをする人も目立ちます。この公園には麻雀の設備はありませんが、別の公園の一角には麻雀の設備もあり、麻雀をする人も多い。ご覧のように中国語では、「銀髪」と言うシルバー世代が目立ちます。