このブログで、踏み臼について何度か触れた事がありますが、踏み臼は、唐臼とも云う様です。この踏み臼は現在では、貴州省でも、かなり奥地に住むトン族・苗族等の少数民族の村に足を踏み入れないと見る事は出来ません。
踏み臼は、基本的には稲の脱穀、籾摺り、精米等に使われた様です。従って、中国でも稲作を主とする地域に見られる様です。トン族や苗族等の少数民族も稲作を基本としているようですので、その昔は、踏み臼を使い脱穀や精米をしていた様です。
先日中国中央TVを見ていたら中国の少数民族の一つ畲族(she zu)が、この踏み臼を使いモチを搗いている様子を放送していました。貴州省のトン族の村では、踏み臼を使い唐辛子を細かく砕いていましたが、穀物を細かく砕いたりもする様です。
日本のあるTV番組で、2000年頃の貴州省のトン族の村小黄村を紹介しておりましたが、その頃はこの村でも踏み臼を使い、脱穀、精米をしている様でしたが、当然ながら、今ではその村でも機械による籾摺り、精米変わり、踏み臼はすっかり姿を消していました。私が、踏む臼を見かけた村でも、あと4,5年もすれば、その踏み臼も姿を消し、使われなくなると思われます。