ハッコさん。

　男（お）の児をと　願い望まれ　生（あ）れし妹（いも）
　　　　　　　　　　　　　　　　　　命名「治子」　次週還暦。

ま、下手な歌。

晩酌してたらハッコさん来た。ビールしながら
そういえばおまえさん還暦ちゃうか！？・・・。
そうやん、信じられへんわ！。

この人の生まれた時の事、鮮明に覚えている。
アタシ幼稚園児だった。男→女→女と続き、当流とにかく親父兄弟
どこも女子ばかり。いまだ会った事ないが従兄一人いるのみ。

とにかく男児の出生望まれていた。昭和２０年代、家には常に
隣近所のオッチャンおばちゃん、大勢出入り、たむろしていた。
みんなが母の顔、お腹の形、これは確実に男の子だ、と言っていた。

親父もその気になっていた。おばちゃん達が男児用の産着なんか
準備していたのも覚えている。その色合いも。
産まれたのは深夜かなんか。　　眠いのを起こされた。

女の子やったわぁ・・・。確か、コギリマのおばちゃんかイタミの
おばちゃんのがっかりしたような物言い。（お二人ともとっくに
故人）。

今日、改めて気付いた。・・・そうか、オサメル子、なんや。
ハッコさん・・・今頃ナニゆうてんのん！・・・。ま、そらそやナ。
んなんでウチは男→女→女→女、４人兄妹。なんとか存命元気。