西京極 紫の館

サッカー観戦、映画や音楽鑑賞、読書などなど、
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長い腕  川崎 草志/著  角川書店

2010年12月04日 00時42分23秒 | 西京極の本棚
【紹介文】
ゲーム制作会社で働く島汐路は、同僚がビルから転落死する瞬間を目撃する。衝撃を受ける彼女に故郷・愛媛県早瀬で暮らす姉から電話が入る。故郷の中学で女学生が同級生を猟銃で射殺する事件が起きたのだ。汐路は同僚と女学生が同一のキャラクターグッズを身に着けていたことに気づき、故郷に戻って事件の調査を始めるのだが…。現代社会の「歪み」を描き切った衝撃のミステリ!第21回横溝正史ミステリ大賞受賞作。

【総合評価】 ☆☆★★★(満点は☆5つ)
  感動度 ☆☆★★★
 アイデア ☆☆☆★★
 読み易さ ☆☆☆★★

【西京極の読後感想】
ゲーム制作会社での謎の無理心中、ゲームデザイナーが探偵役、それらの設定の斬新さに惹かれて読んだが、正直肩すかし。謎解きが進むにつれ、ゲーム制作会社が事件の発端である必要性はなく、単なるきっかけでしかないことが判ってくる。キーワードとなるアニメキャラクター“ケイジロウ”も大して掘り下げる訳でもなく、事件の謎解きもかなり唐突。設定が魅力的だっただけに素材が消化不良なのが勿体無い…ゲーム制作の心理的ノウハウなんか、ネタとして膨らませやすいと思うけど…


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