我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

三重塔(小山寺、西明寺)

2025-02-08 14:43:33 | 写真 及び絵画

三重塔の写真を撮りに行った、
茨城県桜川市の小山寺(おやまじ)三重塔、
国道50号線から車で20分ほど走った山の中腹
崖を切り開いた地にポツンと立っていた、
周りに柵があるのが置き去りにされたような
殺風景な雰囲気を醸し出す、
この三重塔も国の重要文化財に指定されている、
だからと言ってこれを目当てに訪れる人など
殆どいないであろう、
維持管理の大変さが思いやられる。



小山寺を後にして次に車で30分ほどの
栃木県益子町の西明寺を訪ねた、
里山を分け入るように山道を走る、
山の麓に駐車場はあり社務所もあって
お札等を取り扱っているのであろう
人影も見えた、
長い石段を登っていく、
山門も立派だ、
だが悲しいことに
三重塔の屋根の一部に赤錆が出ている、
全体的には銅板から出る緑青色に見えるが
一部とはいえ赤錆が出るということは
銅板葺きではないのかもしれない、
ここでも重要文化財に指定された建物の
維持管理の大変さを思い知らされた、
わずかなお賽銭に心を痛めながら
写真を撮らせてもらった。

エイジ・シュート(age shoot)

2025-01-29 14:59:19 | 日記

ゴルフの話
アマチュアーゴルファーにとって
生涯に一度は達成したいとする目標がある、
一つ目が❝ホールインワン❞
二つ目が❝エイジシュート❞
ではなかろうか?

12月27日(月曜日)
町内の高齢ゴルファーで組織する
新町シルバーゴルフ会のコンペが
玉村ゴルフ場で開かれ参加した、
参加者はわずか14名、
高齢化の波がプレーヤーの減少を襲う、
このコンペで私に奇跡と迄は言えないが
それに近い出来事が起こった、
と言うのはゴルファーにとっては
夢とあこがれる“エイジ・シュート”と言う記録に
一歩と言うか3日届かぬ出来事が起きた、
この日私は2人の同伴競技者と共に
プレーしてトータル82打で競技を終えた、
久しぶりの好成績、
コンペは2位に8打差をつけて
ぶっちぎりの優勝、
優勝賞品は5,000円の商品券、
プレー日が3日早くて
記録とはならなかったが
惜しくもエイジ・シュートの
栄誉を逸した、
ゴルフをしない人のために説明しよう、
エイジ・シュートとは?

ーーゴルフの1ラウンド
(18ホールプレーすること)で
プレーヤーが自分の年齢と同じか或いは
自分の年齢以下のスコアーで全ホールを
回りきることーー

私は1月27日現在81歳、
3日後の
1月30日には82歳になる、
❝たら、れば❞を言っても
何の得にもならないが
これが3日後であれば私は
ゴルファーとしては名誉な
❝エイジ・シューター❞と言う
称号を手に入れていたのである、
だがそれを逸したからと言って
悔しがってなどいない、
何故なら過去にこの記録に2回
一打及ばずで逃している、
72歳の時に73打で1打及ばず、
77歳の時に78打で1打及ばず
の記録がある、
だがエイジシュートの栄誉は
記録だけにあるのではない、
健康を害してゴルフを
断念した仲間が山といる、
健康でゴルフを楽しんでいれば
そんなチャンスは幾らでもあると
思って自分を奮い立たせている。


蝋梅

2025-01-25 14:33:18 | 花 及び植物

一昨日(1月23日)
北本市のカラオケ仲間のところに歌いに行った、
北本は私の住む高崎より
はるかに都心に近い地にありながら
ふんだんに農耕地が広がっている、
友人宅も広い敷地を有し
竹藪の処理に手を焼いている、
その一角には梅の木が5,6本、
蝋梅の木も3本ほどある、
帰りに
香りがいいから持って行けと言うので
梅と蝋梅の枝をもらった、
なんとも不均衡で美しさなど微塵もない
始末の悪い枝であることか、
香りを楽しもうと花器に挿して
玄関に飾った、
梅は未だ蕾も小さく目立たないが
その内花を咲かせるであろう、
緑はナンテンの葉っぱ。

串田孫一

2025-01-21 20:49:16 | ノンジャンル
                    明石海峡大橋(本文とは無関係)

外気温の低いこの頃
外へ出るのが億劫で
本を読もうと本棚を探した、
記憶からとおに消え去っていた
本のタイトルが目に入った、
「風の中の詩」集英社
作者は串田孫一
随筆家、詩人、編集者、哲学者、教育者などと
昭和の時代に幅広く活躍した文化人である、
その名を時代に広く知らしめたのは
尾崎喜八らと共に1958年に創刊した
山の文芸雑誌『アルプ』であろう、
彼は1983年に300号をもって
終刊を迎えるまで編集責任者の
任を全うしたことでも知られている。
本の内容は1976年夏から
1年に亘って雑誌『non・no』に連載された
23篇の随想作品纏めたものである、
山を愛し自然への造詣は深くて
その文体は抒情的で多くの読者を魅了した、
私が彼の名を知ったのは
『アルプ』が終刊となってからで
遅きに失して悔いたのを覚えている、
彼の文体は多くの場合
具体性を明記しないので空想的でもあり
幻想的でもあった、
しかもそれが優れた自然観察眼に
支えられているので違和感がない、
ありふれた風景や人間関係の中に
少しばかりハイレベルな雰囲気を持ち込んで
人々の憧れを誘う、
不思議なことに読んでる間中は
その抒情性に酔い痴れてしまうが
読み終えて我に返ると
はて何が書いてあったのかと思うほど
記憶には残ってなかった、
具体性は記憶に関わることをこの時知った、
私はそんな文体に憧れを抱いて
一時期山にも登り旅もした、
未だに自然への興味が尽きないのは
彼の影響かもしれない。

運転免許証の更新

2025-01-15 15:46:40 | 老いの暮し
                    (本文とは無関係)

免許証の更新に交通センターに行った、
8時半からの受付に9時ころ行くと
センター内の待合室は人であふれていた、
「更新手続き」の看板に沿っていくと
受付で番号札を渡された、
30分ほど椅子に掛けて待ってると
番号順に呼ばれてタッチパネルの設置された
前に並ばされた、
ここで各自パネルを操作して
次に進むことになっている、
それほど難しい操作ではないが
高齢者によっては
ここで更に車の運転に適しているかどうか
を試されているようなプレッシャーを感じた
と言う話も聞いた、
高齢者による交通事故の多い今日
これも安全な社会生活に欠かせない
関門なのであろう、
そこで
当事者以外には
あまり知られていないことだが
高齢者(75歳以上)が免許を更新するに
至るまでのステップを書いてみた、

① 認知機能検査
落とすための検査ではなく
認知機能に障害が起きてないかを
調べるための検査と考えていい、
ここで引っかかると医療機関の
診察を受けなければならない

② 高齢者講習及び運転技能検査
視力、聴力検査及び運転技能検査
ブレーキを踏むタイミングなど
突発的な出来事への反応が試される

③ 運転免許証更新手続き
再び視力検査と免許証に添付する
写真撮影

それほど難しい内容ではないが
パスするまではプレッシャーを感じる、
それぞれ2時間から3時間程度の
時間を要する。