我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

喜びの種をまけ、楽しみの苗を植えよ

2024-12-29 16:53:15 | 老いの暮し
                10月の多摩湖とユッカラン

自分で言うのも変だが
粋なキャッチフレーズを思いついたので
タイトルに使ってみた、
以下の記事は
“老いの繰り言”
と思って読んでくれればいい。

暮れの一日
朝方散歩に出かけた、
30分ほど歩いて
膝に違和感を感じ始めた、
今年の夏に思わぬことから
車のクーラーで膝を冷やし
それが原因で膝に水がたまり
整形外科で水を抜いてもらった、
一時的には痛みも遠ざかり
治ったかに思えたが
少し長い距離を歩くと痛みが再発する、
若いころなら人間の持つ治癒力で
回復するのであろうが
歳を重ねると治癒力とて衰えるのであろう、
それを感じて一時
もう 散歩は無理なのではないかと
絶望的な思いが脳裏を駆け巡った、、、

だが
待てよ、

今まで通り歩こうとするから
無理なのであって
ペースを落としてゆっくり歩くか
それとも
距離を短縮して歩くか、
いずれにしても
絶望的な考え方はいい結果にはならない
と思い至った、
ところがどっこい
若い頃から体力に自信のあった
輩(やから)ほど絶望的な考えに陥りやすい、
同年代の高齢者とゴルフをしていて
感じることである、

夕方
来年の手帳を買いに本屋に出かけた、
その帰り道
花屋さんの前を通りかかって
ふと思った、
ここのところわが家には花が
全くない、
鉢植えの花でも買って帰ろう、
ところが買いたいような花はなかった、
チューリップの球根が目についた、
買おうか買うまいか
散々迷った挙句
買った、
そうだ
これなら今は花はないが
咲くのを楽しみに待てばいい、
喜びとは
そんなものではなかろうか?
蒔かぬ種は生えぬ、
人生の喜びも然りである。


ミヤコドリ

2024-12-29 06:38:31 | 俳句、短歌、及び文芸

ブログには千差万別の投稿者がいる、
私を例にとれば
日常の些細な出来事に写真を添えて
投稿している、
旅行を趣味にして記事を書くもの、
花の写真を投稿するもの、
文章を主体にしたり
写真を主体にしたり、
分類にはきりがない、
半年ほど前から注目しているブログがある、
鳥の写真をメインに
その動きを人間の所作に例えて
ユーモラスな文章を添えている、
写真も玄人肌で綺麗だし
文章にも味があって閲覧者の多い
人気のブログである、
先日
そのブログに ミヤコドリ の写真を見つけた、
この名は
高校時代に古文の授業で習ったのであろうが
伊勢物語の作者在原業平の歌(和歌)で
知るばかりで
私にとっては映像も含めて初めて目にする
珍しい鳥である、
興味を惹かれてブログの作者
Yさんにコメント欄で
写真をシェアーさせてほしいとお願いした、
早々に許可を頂いたので
その写真と歌をブログにした次第である。

“名にし負はば
いざ言(こと)問はむ
都鳥
わが思う人
ありやなしやと”


イノシシ出没

2024-12-27 09:25:42 | 時事




               渡良瀬遊水地内の道路

懲りずに渡良瀬遊水地関連の記事になった、
今朝(12月27日)
友人からのラインのグループに
以下のような報告があった、
上毛新聞(群馬)の記事によると
近年
渡良瀬遊水地近辺でイノシシの出没が多く
住民を悩ませていう、
そこで4市2町で対策協議会を発足させ
対策に当たった結果
今年は108頭のイノシシを捕獲したと
報告されていた、

実は
私もバルーンフェスタの撮影を終えて
遊水地内の道路を車で走行中
イノシシに遭遇した、
朝の9時頃であったろうか、
道路のすぐ脇で
何事もないかのように
4頭の家族(?)が朝の食事に
没頭して近づいても全く無関心、
振り向くことなど全くなし、
まるで人間関係の言葉で言えば
“シカト”かな?
人間など恐れるに足らぬだ、
これでは住宅地周辺に出没するのも
当然、
警戒するのは必要ではあるが
そろそろ
イノシシに人間の怖さを思い知らせる
必要があるのではなかろうか ?
                  町中を疾走するイノシシ
                 (K君が投稿した上毛新聞の写真)

心の身体障碍者

2024-12-19 15:53:50 | 老いの暮し
                 羽田のコントロールタワー(本文とは無関係)

昨日(12月18日)
運転免許証更新のための
高齢者講習と試験を受けた、
高齢者講習は70歳以上が対象、
75歳以上は加えて
その前(半年ほど)に
認知機能検査を受けて
パスしなければならない、
高齢者講習では
運転技能を確認するために
教習所のコースを走る実技テストと
運転に欠かせない目に検査、
動体視力や視界の幅を調べるテスト、
加えて
明るい所から暗い所に入った場合
視力を回復するのにどれくらい要するか
などの検査がある、
これらに要する時間はほぼ2時間、
終わると
高齢者講習修了証明書をくれる、

終わり間際に
一人の受講生から
こんな悩みが試験官に投げかけられた、

“先生 
私こんなことでいつも悩むのですが
どうしたらいいか教えてください、
あちこちの駐車場で
身障者優先の駐車スペースに
身障者マークのついてない車が
停められていると
そのことが頭から離れないんです、
1回注意したことがあるのですが
逆に開き直られて
怒鳴られました”

試験官

“う~ん
そうですね 
時々見かけますね、
いちいち注意してその度に
気まずい思いをするのも
嫌ですよねぇ、
そんな時には
こう思えばいいんです、
あ~
この人は
心の身体障碍者なんだ、
だからここに停めてるんだ”

思わず私は
“うまい”
と叫んでしまった。

渡良瀬遊水地の夜明け

2024-12-17 06:18:13 | 写真 及び絵画

(前項の続き)
12月15日、日曜日
散々迷った挙句
バルーンフェスタに行ってきた、
行くと決めたら眠れない、
うたたねを繰り返すうちに3時になり
支度を始めた、
支度と言ってもカメラを積んで
食料になるようなパン類や
ペットボトルをかき集め
寒くないような身支度をする、
3時半に家を出た、
渡良瀬遊水地は久しぶり、
前回はコウノトリの写真を撮りに行った、
354国道を東にひたすら突っ走る、
渡良瀬遊水地は途方もなく広い、
周囲約30キロ、
埼玉、茨木、栃木、群馬の四つの県に
跨っている、
バルーンフェスタが開催される
目的地は栃木県栃木市藤岡町、
藤岡渡良瀬運動公園、
ナビの表示では60数キロ、
およそ2時間の深夜のドライブだ、
想像以上に車の通行が少ない、
平日ならトラックが結構走っているが
今日は日曜日だからだろう、
この時間帯の運転はお手のもの、
何故なら
高齢者の領域に入って6年間
75歳になるまで運送屋のドライバーとして
トラックの運転をしていた、
早朝の車の運転は慣れてしまえば
気持ちがいい、
深夜放送を聞きながら鼻歌交じり、
5時頃には目的地の運動公園に着いた、
駐車場には既に多くの車が停まっていた、
西に傾きつつある
十三夜(?)ほどの月が
公園内の様子を浮かび上がられていた、
エンジンをかけたまま車を止めて
持参の食料を食べた、
そうこうする内に人々が動き始めた、
車を降りると
堤防の上には多くの人の影、
三脚をセットして日の出を待っているのだろう、
東の空が赤みを帯びてくる、
私もカメラを持って土手に上がった、
風はなくてもやっぱり寒い、
たちまちのうちに
土手はカメラを構えた人だかり、
シャッターが切れるようになって
どんどん撮影を始めた、
この時間帯がたまらなく好きだ、
遥か彼方には筑波山が
薄明りを背景に影絵となっていた、
日の出頃になってバルーンが数機離陸を始めた、
気が付くと西の空からも
たくさんのバルーンが近づいてくる、
青空を背景に朝日を受けて綺麗だ、
たちまち会場周辺の空が
バルーンで埋め尽くされる、
どこに焦点を絞るか迷ってしまう、
天気の恵まれて
最高のフェスティバル !