吾亦紅(ワレモコウ)
作詞:ちあき哲也
作曲:杉本真人
歌人:杉本真人
この歌発売されて久しい(2007年)、
あまり好きではなかった、
母をテーマにした歌など
どことなくお涙ちょうだい的な
雰囲気を感じていたからだ、
この歌を行きつけの店❝英❞で
行く度に歌う顔見知りMさんがいる、
それほどうまいとは思わないけど下手ではない、
完ぺきに歌っているんだけど
イマイチ心に沁みる味に乏しい、
たまに歌ってて歌が止まることが有る、
母親を思いだして込み上げてくるのであろう、
見かけによらず繊細だ、
聞いてるこちらまで胸を締め付けられる、
ある時❝いいんじゃない❞と声をかけた、
すると
❝だめなんですよ、
同じように(歌手と)歌っているんだけど
ちっともうまく歌えない❞
と言う返事が返ってきた、
本人も満足はしていない様子、
そこで私は自宅で歌ってみた、
❝マッチを擦れば おろしが吹いて
線香がやけに つき難(にく)い
さらさら揺れる 吾亦紅
ふと あなたの 吐息のようで...
盆の休みに 帰れなかった
俺の杜撰(ずさん)さ 嘆いているか
あなたに あなたに 謝りたくて
仕事に名を借りた ご無沙汰
あなたに あなたに 謝りたくて
山裾の秋 ひとり逢いに来た
ただ あなたに 謝りたくて
、、、、、❞
そう言えば彼の歌い方では
メリハリがないのかもしれない、
メリハリのひとつは強弱だ、
それと言葉と言葉の間をプツンプツンと
切ってしまう歌い方も気になる、
他にも色々あるがうまく表現できない、
更にうまく歌いたいと思えば
あとはこんな風に歌いたいと思う人の
歌い方を徹底的に自分のものにする、
つまり真似て覚えることも必要だ、
芸は真似ることからはじまると言われる、
それが個性へと変わってくる、
言葉を変えれば❝持ち味❞だろう、
だから歌い込んで修得する以外にはない、
私には高音部で苦しい部分も有るが
今では好きではなかった唄が
歌うほどに心に沁みて来る、
他の歌をつまらなく感じるほど
この歌に入れ込んでいる、
情景は
亡くなった母親の墓参りに来て
生前の親不孝を反省を込めて
あれこれ詫びている内容である、
最近 自宅では
感情移入するほど歌っている、
それほど好きな歌になった。