我 老境に入れり

日々の出来事をエッセイと写真でつづる

八十才の新人作家

2024-07-29 04:42:16 | 俳句、短歌、及び文芸

                                                  安楽寺の参道

 

こんな帯封のキャッチフレーズが目に留まり

この本を買いに出かけた、

丸橋 賢 作の

「はじまりの谷」と言うタイトルの小説、

著者は現在80才、

これが処女作なんだと言う、

しかも作者は私と同じ高崎市内に住んで

昭和初期の上州の山村が舞台だと言う、

文芸に些かの興味を持つ私としては

買わない訳にはいかない一冊であった、

 

最寄りの本屋は数年前に閉店、

已む負えず10キロほど離れた前橋市内の

大型スーパーマーケットの一角にある

本屋に行った、

本屋になど滅多に行かない、

読書の習慣が身についていない、

たまに買うのは短編集とかエッセイ集、

その他は旅に関する本くらいなもの、

本の探し方からしてよく分からないので

店員に聞いたら持ってきてくれた、

支払いも自分で機械を操作する仕組み

のようだ、

書いてあることをよく読めば

自分で出来ないことでもないが

先ほどの店員が丁寧に教えてくれた、

帰ってからチビリチビリ読んでいる、

 

内容は

昭和初期の山村に暮らす

純粋無垢の少年と隣に住む

家族から疎外された老人との交流、

老人は自然の中で

力強く生きる術を伝えるのが

使命であるかのように少年に接する、

九州生まれの私とは舞台は違えど

時代の共通性から

共感するものの多い内容であった。