さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

名残の歌舞伎座 -47-

2010年04月27日 | 名残の歌舞伎座
歌舞伎座から新橋演舞場へ

明日は、とうとう歌舞伎座の四月大歌舞伎の千穐楽。
歌舞伎座内にも、地下鉄の駅にも

「歌舞伎座から新橋演舞場へ」とのこのポスターが…

もちろん、海老蔵丈の「助六」を拝見するために、
5月の演舞場のチケットも確保ずみであるが(笑)

一時的であるにせよ、歌舞伎座そのものが無くなってしまう喪失感は大きい。

演舞場のみならずコクーンや南座や松竹座でもいろいろと公演が企画されていくであろうが、
歌舞伎座の建物と空気の中で、観客が創り出す雰囲気は独特で、
他の劇場では代わりが勤まらない。

新しい歌舞伎座が出来るまでの3年間が、「歌舞伎は未来へ続く」
正念場であると思う。

八重桜とハナミズキ

2010年04月26日 | 今様江戸名所図会
ソメイヨシノが終わりを告げ、八重桜の関山か?
今紀尾井町通は満開の桜並木を楽しむことが出来る。

ほっこりとした花たちが本当に愛らしくて、
真っ白なハナミズキと相まってオシャレなビルをより一層引き立てていた。

紀尾井町とは、紀州徳川家・尾張徳川家・彦根藩井伊家の「紀・尾・井」で
歴史的にも史跡が多い所。

近くには邦楽とクラシック専門の大好きなホールやオシャレなカフェなどあって
私にとってはなかなか魅力的なエリアである(笑)


「贈右大臣大久保公哀悼碑」

2010年04月26日 | 今様江戸名所図会
用事で赤坂見附に出かけたついでに
清水谷公園内にある「贈右大臣大久保公哀悼碑」を見に行った。

弁慶橋を渡って、ニューオータニの前にある清水谷公園を入った正面にあり、
明治11年に大久保利通がここで暗殺された。

碑の奥には麹町大通拡幅工事で出土した玉川上水の石枡などもあり、
ピンク色のハナミズキが咲いていて、夕暮れの園内だけは時が止まったような静寂があった。


龍馬の? 「GOOD LUCK」

2010年04月26日 | 日記
昨日の「龍馬伝」も泣かされた。

おさなさまと龍馬が、剣道の立ち合いで別れを告げるシーンが感動的だった。

ところで先週、閑臥庵で龍馬の「SR」か?
「KAIENTAI」とか「GOOD LUCK」とか
彫られた手鏡がみつかった記事を読んだ。
由緒書きなどないので、特定はできないらしいが、
閑臥庵の御本尊である鎮宅霊符神は北の守り神なので、
北極星のある方角は航海の安全に重要で
その祈願で龍馬か海援隊が奉納した可能性もあるとか?

「GOOD LUCK」というのが龍馬らしい感じもする。

今、この手鏡は閑臥庵で展示中らしいので拝見してみたくなった。

こちらのお寺は後水尾天皇とも深いゆかりがあるし、
目にも鮮やかな美味しい京普茶懐石料理がまた頂きたいな(笑)

名残の歌舞伎座 -46-

2010年04月26日 | 名残の歌舞伎座
二階ロビー

今、歌舞伎座の二階ロビーは、見事な胡蝶ランでいっぱいである。
歌舞伎座の二階にもいろいろな思い出がある。
襲名や追善の興行の時は、ここにゆかりの品や写真などが展示され
それを拝見するのも楽しみだったし、
お正月は、このロビーからNHKの初芝居の中継があったり。
芝居茶屋でおやつやくずきりを頂くのも楽しみだった。


御衣黄の紅

2010年04月25日 | 今様江戸名所図会
三の丸尚蔵館のお楽しみは、皇居東御苑の散策にもある。

春の盛りの東御苑は本当に美しくて面白い!
私は、花も大好きであるが、木々の葉っぱが大好き!
様々な木々の様々な若葉を観て歩くのは本当に楽しかった!

カキツバタや菖蒲はこれからであるが、
サトザクラと山吹が満開でそれはそれは美しかった。

三の丸尚蔵館の前に「御衣黄」がある。
そろそろ散りはじめなので、花の中心に赤みがさしてきていた。
紅色に代わりながら散っていくなんて
植物の不思議に感動してしまう。

花ひらく個性、作家の時代

2010年04月25日 | アート♪
三の丸尚蔵館で開催中の
「大正・昭和初期の美術工芸 花ひらく個性、作家の時代」を拝見した。

平成5年11月に開館した三の丸尚蔵館。
若冲公開時は本当に日参してお世話になったが(笑)本展で50回目を迎えたそうだ。

今回の展覧会は3期に分かれているが、
その中でも、昭和の大礼に岩崎家が献上した5双の屏風のうちの3双が展示される。

一期は橋本関雪作「進馬図」。

白・黒・赤の妙
馬の鬣や筋肉の描写
静と動
本当に素晴らしかった!

「腕が邪魔する」と豪語していたそうで「さすが!」でした。

名残の歌舞伎座 -45-

2010年04月25日 | 名残の歌舞伎座
座紋

おなじみの歌舞伎座の座紋「鳳凰丸」。
歌舞伎座の中では、座席や提灯やドアなどこの座紋がをみかけるが、
そもそもこの座紋は、法隆寺の宝物「鳳凰円文螺鈿唐櫃」のデザインが元で、
歌舞伎座の創設者の一人であった福地桜痴が、自宅の釘かくしに用いていたものらしい。

歌舞伎で「福地桜痴」といえば「春興鏡獅子」などの創作者として知られているが
歌舞伎関係以外にもこの方のキャリアは実に凄い。

後水尾天皇

2010年04月24日 | 本♪
熊倉功夫著「後水尾天皇」

後水尾帝の生涯が沢山の歴史的資料に基づいて語られている本。
とくに著者は林屋辰三郎著「中世文化の基調」に触発されたようだ。
昨日、その本が届いたので、こちらも楽しみ。

大変勉強になった。
つくづくすごい天皇さんだったのだと思う。
また、東福門院をはじめとした、御傍に侍っていた女性たちも
聡明な方たちが多かったのだろうとも思った。

「葦原や繁らば繁れおのがままにとても道ある世とは思へず」

「曲木にやなぎのいとをよりかけてすぐなる道を風にとはゞや」

心にしみる歌が沢山あった。