さくらんひめ東文章

指折って駄句をひねって夜が明けて

名残の歌舞伎座 -44-

2010年04月24日 | 名残の歌舞伎座
歌舞伎座前の風景

東銀座駅の地下から地上に出る階段を上っていくと
香ばしいいい香りが漂ってくる。
歌舞伎座前の甘栗屋さんだ。
母は甘栗好きだったが、とくにこちらの甘栗が皮がむきやすくて
とても美味しいので好物であった。
当月「実録先代萩」に出演中の千之助丈もお気に入りのはず!
2004年の初舞台の時、「あの甘栗屋さんのところ(歌舞伎座)に出る」を
楽しみに頑張って御稽古されていたあの「松栄祝嶋台」の舞台も懐かしい。

長い間、歌舞伎座の名物として親しまれてこられた甘栗屋さんも
歌舞伎座閉場とともにお店を閉じられる記事を拝見した。
こちらも本当に残念でさみしいことである。

ゆたかみどりと潮干

2010年04月23日 | 今日のおやつ♪
昨日、少し早めに歌舞伎座についてしまったので近くでお茶を頂いた。

鹿児島のお茶で日本で一番早く摘まれる新茶だそうだ。
上生菓子は目黒の茶道用和菓子専門のお店の「潮干」

今年初めての新茶である。
一煎目をいただくとふんわりと甘さが広がる。
上品な甘さの御菓子と二煎目を頂くとこれがまたまた格別な味わいであった。

名残の歌舞伎座 -43-

2010年04月23日 | 名残の歌舞伎座
めでたい焼き

おなじみの歌舞伎座限定めでたい焼き

私の中で、めでたい焼きは3階席の時に頂いていることが多かったが、
3月4月と一階にお店を出されていて大ブレイク!
昨日も開場して舞台写真を選んでいるうちに、もう売り切れ状態だった(笑)


あと9日

2010年04月23日 | さよなら歌舞伎座
昨日、四月大歌舞伎の三部をふたたび拝見した。
カウントダウンの時計は、いよいよあと9日、
もう今日はあと8日になっているはず。

二部が終わっての入れ替えでも、歌舞伎座に名残を惜しむ方々が
なかなか出てこられないので、表方さんも大変であろう(笑)
平日でも一幕見に何重もの行列が出来ていた。

また、昨日は雨にもかかわらず着物姿の方がかなりいらっしゃるのも
「お着物で名残の歌舞伎座を楽しむ」のがトレンドになってるのかも?


先日、「中村芝翫 ~歌舞伎ひとすじ八十年~」の番組で
「実録先代萩」のお稽古風景を拝見したばかりっだったので
観る方も思い入れがより深くなる。

千穐楽の三部のチケットがとれなかったので、
これが現歌舞伎座で観る最後の「助六」。
最終の美を飾る團十郎丈の想いはどんなであろうか。
母と観た十二代目團十郎襲名の春を思い出した。
そして、十五代目仁左衛門襲名の助六も思い出していた。

昨日は友人と一緒だったので、観劇後お茶をして10時半近くなってしまった。
歌舞伎座はすっかり灯が消えていてそれがなんだかとても寂しかった。







「世界本の日」

2010年04月23日 | 本♪
今日は、4月23日はユネスコにより「世界本の日」とされていて、
また、男性は女性に花をおくり、女性は男性に本をおくる
「サン・ジョルディの日」であるそうだ。

今日、書店に行くといろいろなイベントがあるかもしれない(笑)

私は、小学生ぐらいまでは、本が大好きな子どもだったが、
中学生になった頃から、漫画を含めて本というものに興味がなくなって
大人になるまであまり本を読まないで成長してきた。

そして子どもが出来たころから、絵本や児童文学にふたたび触れる機会が
増えて、少しづつ読みだしたが、もともと歴史好きではなかったので、
歴史本を読むことなど皆無だった。

それが、京都検定を受験しだした頃から、
やはり歴史がわからないと始まらない!と痛感することになり、
わからないなりにも少しずつ読むことになった。

今、凝っているのは「後水尾天皇」に関する著作で、
つい先ごろ、読み終わった、熊倉功夫著「後水尾天皇」から
この中村直勝著作集の「後水尾天皇とその御代」の古本を購入し、
今また、林屋辰三郎著「中世文化の基調」の古本も只今オーダー中(笑)

「京都」に関する書籍は星の数ほどあるが、中村直勝・林屋辰三郎
この両先生の著作ほど、素人の私にも読みやすくわかりやすくまた内容の深い本はない。

冷静な学者の目を通した研究からも京都への深い愛情が感じられ、
それを読む者に惜しみなく提供してくださる。

もともと「本」というものはそういうものでなければならなし、
それが本の「品格」というものであると私は思う。

名残の歌舞伎座 -42-

2010年04月22日 | 名残の歌舞伎座
歌舞伎座のお稲荷さん

これは二の午のときだったかな?
歌舞伎座の1階喫煙所の外に小さな稲荷大明神がある。
毎月初日にも関係者がこのお稲荷さんにお参りして興行の成功を祈願するらしいが、
毎年二月に初午や二の午のお祭りがあって、
参拝者にお汁粉や御神酒が振舞われる。
新しい歌舞伎座でもこういう行事は続いて欲しい。

劇場内にも飾られる地口行灯がお稲荷さんにも掛かっていて
外からの入り口にはもっと大きな行灯が飾られる。
そういう風物も楽しみだった。

摺りに挑戦!

2010年04月21日 | アート♪

「流行猫とぱれ踊り」の摺りに挑戦(笑)

展示を観終わる出口にシャチハタスタンプが置かれていて
5色摺りの体験コーナーがあった。

「岡崎の場」の猫と美術館のキャラクターのぱれたんです。
ぱれたんの持っている絵筆が微妙に摺りがずれました(笑)

歌川国芳 -奇と笑いの木版画-

2010年04月21日 | アート♪
府中市美術館で開催中の「歌川国芳 -奇と笑いの木版画-」展を拝見した。

2007年の「動物画の100年」を拝見した時は、美術館までの桜並木が
満開であったが、今日はさすがにもうサトザクラ以外は散ってしまっていた。

奇想好きにとっては欠かせない「国芳」(笑)
着想・構成・構図・デザイン・色彩…
若冲さんと同じく国芳さんのどれもこれもに大いに楽しませてもらった。

特に嬉しかったのは、「肉筆画」を拝見できたこと。
「納涼立美人図」がものすごく素敵だった!

「あいかわらず国よしゑがく」の
荷宝蔵壁のむだ書シリーズは最高♪♪♪
こういう反骨精神に敬意を表します!
まるでペンで書いたようにいい味がでてますねぇ!
画面中央で二本足で立ってる猫はニャンダ(笑)

前期が拝見できなかったのが残念!
「北斎」や「歌麿」「広重」と比べたら、日本ではまだ知名度が比較的低い「国芳」
おかげさまで展示をゆっくり堪能できるが、
海外では注目されている絵師で、作春はロンドン、今春はニューヨークと
そのうち、日本でも待ち時間が出る絵師となると私は確信している!

そしてこのコレクションの全てが個人の所蔵であること!
これにも感謝と敬意を表します!!!

名残の歌舞伎座 -41-

2010年04月21日 | 名残の歌舞伎座
客席に降りる階段

これは今年のお正月「寿初春大歌舞伎」の「与話情浮名横櫛 木更津海岸見染の場」の時のもの。
染五郎丈の与三郎と錦之助丈の鳶頭金五郎が客席に降りてきた。

さよなら公演中は、鞘当も野崎村も両花道にならなかったし、
せめてもの御客さまサービスだったのだろうか?

舞台から階段で降りて客席の通路を歩いて花道にもどる演出で
一番記憶に残っているのは、2001年だったか?
仁左衛門丈と勘三郎丈(当時勘九郎)の「沼津」だ。
いい男の重兵衛(仁左衛門)とヨレヨレの平作(勘九郎)が
絶妙のコンビで大いに客席を沸かしてくれた。
そして仁左衛門丈がすぐ脇を通られる幸運が重なった(笑)