吉牟田日日

宮崎県西部の山間部「吉牟田」の日々を綴ります。

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粽と言う名の灰汁巻

2021-05-04 | 宮崎県

今年のゴールデンウィークもお家で過ごすことになったようだ。

なんとなくだが、3月に緊急事態宣言が解除するだのしないだので、解除になったときに、なんとなく5月の連休辺りに
また患者が多くなるのではという予測は素人ながらにもできたような気がする。

昔は今ほど長い連休にもならなかったから、5月の飛び石の祭日を利用して、「灰汁巻」を作るのがイベントだった。
何某かの雑木から灰汁をとって、浸したもち米を竹の皮に包んで、そして煮る。
そういう事をしているうちに祭日は終わってしまっていた。
なんていうのか、言われなくても自然とスティ・ホームになってしまった。
スティ・ホームの今、家で作ればいいんだろうが、なんていうか手間がかかるのがねぇ・・・。
灰汁も今では売られているから、わざわざ木を燃やすこともないんだけどなぁ。



今年も「灰汁巻」の季節。
我が家では作らないが、近所ではまだ作る家庭もあるし、最近では道の駅とか物産館に行けば季節を問わず売られている。



竹の皮が手に入るのはこの時期ならでは
家庭で作るには今の時期がベスト。



ご近所さんのおすそ分けの灰汁巻。
この家のちまき(灰汁巻)は仲間でよくとろけてプルンプルン。

味は何味なのか・・・。
説明しがたい・・・。強いて言えば灰汁の味
灰汁の味ってなんだ?って言われたら・・・そうだなぁ・・・やっぱり木の汁???
いや、ただの木の汁の味ではない・・・。
燻製っぽい匂いも少しするかな~?


子どもの頃はあんまり美味しいとも思わなかった。
今でも美味しいお菓子に比べたら、年がら年中食べたい品物という感じでもないような・・・。

でも、この時期の風物詩で貰うととりあえず喜んで食べてしまう。

喜んで食べると言っても、これは大人になってからのことなんだけど・・・。

 

 

 


や、やられた~!!

2020-05-17 | 宮崎県

「こざえん」(家庭菜園のこと)の準備をするために、畑を耕していると蕨取りをしていた家族が、
何か合図をしているので、そばに行ってみるとこのありさま


   

3~4年前に設置した獣害対策の金網の足元が崩れている

あと少し何かの刺激が加われば、柵ごと崩落するくらい土手がえぐられているじゃないか!!
「も~・・・何なんだよ

雨が迫っているから早く仕事をやり遂げないといけないのに、余計な仕事ができてしまった

   


どうやら、蕨の根っこでも求めたイノシシが柔らかい土手の場所を見つけて掘りまくったようだ。
不運にも金網の外に巡らせている電気柵のバッテリーが弱まっていたせいで、イノシシには
好都合だったのか、思う存分掘りまくったようだ。

隣接するオサム君の家の植木まで倒すほどの土砂を掻き出した模様・・・。
すごい勢いで土手を崩したようだ


  

重機で土手もならしておきたかったが、雨が近くてこの日は金網を畑側に設置しなおした。
今度は、電気柵も2重に設置しておく。

はぁぁ~・・・疲れ倍増じゃ

 

 


木を切る

2019-03-14 | 宮崎県

平成の終わり、吉牟田に木材ブームが到来しました。

ここ数年、木材の価格が上向きだということで、えびの市内でも木材を切り出す光景をよく見かけます。
10年くらい前までは、木を切って売りたいが、運び出しや人件費を計算すると、マイナスになってしまう・・・。
木はどんどん成長していって、家に倒れたら大変
でも、伐採してもらうとお金もかかるし・・・
という悩ましい状況が改善されつつありました。

そこで、我が家も訳アリの木を伐採することにいたしました。

吉牟田はビニールハウスが多いためか、世帯数のわりに電線が張り巡らされていて、
電線に囲まれてどうしようもないけれど、切りたい木がありました。
この木材ブームで吉牟田にも伐採業者さんが来てくれたので、さっそく、
元牛小屋の隣にそびえたつ木を伐採してもらうことに。

  

樹齢70年くらいだと言われているけれど、かなり大きい杉の木。
業者さんによれば、杉は40~50年くらいがいい価格になるという。
あまり背が高くなると、節が出たり枝が多くなったりして使い勝手が悪いのだそう。

しかし、この杉があることで、夏場に雷を呼び寄せているような気がして、
害獣対策の電気柵の機器を何度ダメにしたことか・・・



業者のお兄さんが一人でささっと作業にとりりかかります。
電線を外してもらっているので、電力会社さんも待機。

1時間もしないうちに大きな杉は切り倒されました。



さっぱりしたというか・・・家のぼろが目立つというか・・・。



トラックに積み込みやすいように切られ、運び出された杉の木。
(他の家の木材と一緒に小林の市場にもっていかれるという事らしい・・・。)
年輪を数えてみたら、90本あったような気がする・・・。
60~70年くらいだと思っていたが・・・。

数を数えるのも怪しくなってきたかな・・・・。


 


東霧島神社

2019-01-12 | 宮崎県

東霧島神社へ行ってきました。

神社にも行こうと思ったわけで、
吉牟田のお大師さんに初詣では足らないというわけではない・・・


東とかいて「つま」と読む東霧島神社。
昨年はアニメ「サザエさん」のオープニングに登場していました。

  

入り口には赤鬼が鎮座しています。
この赤鬼にはちょっとした小話があります。

この地域の豪族で鬼のような奴が、悪の限りをつくしていました。
その鬼は、ある女性に惚れてしまい自分のものにしようとします。
困り果てた娘の家族は東霧島神社の神様にすがります。
そこで神様は鬼たちに・・・
 「神殿に通ずる階段を一夜にして千個積み上げよ!千個積み上げたならお前たちの願いを叶え、
  出来ぬならこの地を立ち去れ!」と、言いました。
鬼たちは怪力をもって石段をどんどん積み上げます。
このままではヤバいと思った神様は、少しばかり夜明けを早めるという手段に出ます。
999個の石を積み上げた鬼たちは、退散してしまいました・・・。という伝説です。

神様も、神様のわりに見積もりが甘いというか・・・
鬼の怪力くらい想定してほしいような・・・。結果、鬼はいなくなったからいいんだけど・・・。

 

 


いざ!鬼作成の石段を登ります
鳥居の前の賽銭箱にお金を入れてスタートです!!

鬼なりに石が落ちないように工夫は凝らしているものの、鬼サイズですから
段差は大きかったり小さかったりの不規則な石段。
この石段は「振り返らず」の石段なので、後ろを振り返ることはできません。
こんだけ急な石段だから、途中どのくらい上ったか、達成度とか高低差を確認したいけれど、
我慢、我慢


 

上がり切ったら本殿がおでまし・・・。
本殿前の太鼓を鳴らせば「家内安全」だそうで、さっそく少しばかり賽銭をして3度打ち鳴らす。

山々に太鼓が響く。思ったより大きな音で

本殿にゆき、また賽銭箱があるので賽銭を入れる。
石段を上がる前に賽銭をしたのは何だったのか・・・。通行料だったのか?(ま、いいけど・・・)

ろうそくと線香で100円とある。
事前に知っていたら家から持参したが致し方あるまい・・・。


帰りは石段とは別の坂道を下っていくが、要所要所に賽銭ポイントがある。
しなきゃしないでよいのだが、試しに投げ入れたくなる造りなのだ!!

 

「神石」という神話にも出てくる石のようです。
ここも、お賽銭ポイント。

気が付けば小銭を使い切ってしまい、最後のおみくじを引くのに家族にお金を借りてしまった。やれやれ・・・





 


あけましておめでとうございます

2019-01-01 | 宮崎県

今年もよろしくお願い申し上げます
不定期ブログにお付き合い下れば幸いです

昨年の夏に大河平小中学校の全体の同窓会がありました。
数年おきに、小学校で開催されるイベントです。

年末に立派な小冊子が送られてきました。
なかなか手の込んだ作りで、恩師の寄稿やら宴会を楽しむ各世代の同窓生の写真が
掲載されています。

   

今はもうなくなってしまった、吉牟田分校や大平分校、鉄山分校のことについても記述がありました。


それによると、大正時代辺りから栄えてきた吉牟田の集落。
林業関係者でにぎわい長屋が軒を並べていたとか・・・
一時は散髪屋さんや小間物屋さんもあるそこそこの集落だったようです。
物心ついたころから、何キロも何キロも歩いて町に行っていた我々には信じがたい記述。
おそらく、父や爺さんの時代の話でしょうけど・・・。

「そんな時代もあったね」と言う者も今となってはいないでしょうけれど、
今年も元気に楽しく、吉牟田に縁の人たちが元気であればよいと思います。

 

そうそう、大正・昭和の頃の修学旅行の新聞記事もありました。
小林まで徒歩での修学旅行・・・。
今なら車ですぐなのに・・・。
今なら、面倒になってサボるのに・・・。
昔は吉牟田から麓に徒歩であっても出かるのもウキウキしていたんだなぁ・・・。
若いっていいことじゃ・・・と思ったりして。