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【時短・検算テクニック】比重と数量の拾い出しを結びつける

2022年05月31日 | 建設業

僕は常に「定時に如何に帰る」かを考えています。

いや、「如何にして早く終わらせる?」手段を模索していると書かないと問題かな?

その中で時短に結び付く「検算テクニック」をご紹介します。

最初に書いておきますが、物事の「繋がり方」に注意して読んでください。

今回は「コンクリートと鉄筋の数量」についてです。

コンクリートの比重は「2.3
鉄筋コンクリートの比重は「2.4
これらは建築基準法施工令第83条に掲げれた数値です。
現在は「ニュートン表記」になっているので、各々「23」「24」になります。
これをどのように使うのかは、その方次第なのですが、
私は、この「比重差0.1」を利用して「自分で拾った数量」の検算を行います。

以下の3枚の写真を順番に見てください。
一枚目は「配筋(地中梁)」
二枚目は「コンクリート打設中」
三枚目は「打ちあがり後」になります。


これを建築図面として表記するとこんな感じになります。



改めて表記すれば
梁の幅が「400mm」梁の成が「700mm」
主筋は上下が「4-D19」
あばら筋が「D10@150」
腹筋が「D10」になります。

まずは主筋の重量を求めます。
上下8本になるので「8m」これに単位重量2.25kg/mをかけたら18kg
あばら筋(1本を梁の外周として計算)します。ピッチ(@)が150なので6.7本
2.2m(400*2+700*2)が6.7本なので14.8m
これに単位重量0.56kg/mをかけて8.3kg
腹筋D10が1mを2本なので2m、これに単位重量0.56kg/mをかけて1.12kg
合計が「18.0+8.3+1.1=27.4kg」
鉄筋の重量は27.4kgが求められました。

次にコンクリート数量を求めます。
0.4mx0.7mX1.0m=0.28m3になります。

ここで比重を使います。コンクリートが鉄筋コンクリートになると、比重が「0.1」増える事を利用するのです。
前述の通り、鉄筋コンクリートの比重は「2.4
コンクリートの比重は「2.3」を思い出してください。
この「0.1」は、コンクリート1m3当たりの鉄筋重量となります。
即ち、1m3当たりの鉄筋重量が「100kg」ということです。

コンクリートが0.28m3なので、その0.1=28kgがおおよその鉄筋重量になります。

先ほど私が求めた重量が「27.4kg」なので殆ど差異ないですよね。

これらを部位ごと「柱・壁・梁・床」という感じでチェックするのがとても大切です。
これを「最終合計」でチェックするのも良いですが、
もし差異が大きい場合、どこの部位なのかを探す作業が増えるので、僕はお勧めしません。

また、比重と割合は違うので勘違いしやすいので、必ず単位を付して計算することをお勧めします。

僕はこんな感じで「検算」を行っています。

数値(用語)を「単独」で覚えると活用価値が少ないですが、

これを「何かとリンクさせて覚える」ようにすれば、活用方法がグッとあがります。

加えて「時短」にも繋がります。

そして、建築系の仕事には「指標」があることも忘れないこと

建物の構造・規模・用途によって、建物面積当たりの重量の指標があります。

例えば、鉄筋コンクリート構造なら、900~1200kg/m2という」指標があります。

これら指標と自分が拾った数量を比べる癖をつけるないと「間違いに気づかない」です。

こうやって「繋がり」を覚える事が、自分の見地を広げ応用力に磨きがかかります。

次にこれをどやって早く終わらせるかになります。

今回は「検算テクニック」という題材なので、早く終わらせるコツを少しだけ紹介します。

自分にあった道具(電卓・そろばん・パソコンソフト)を使いこなすことです。

その第一歩が、与えられた道具(仮にパソコン)だとしたら、使いこなすための勉強をすることです。

パソコンは万能ではない!使いこなす命令を与えるのは自分なんですよね(笑)