なんでこんな砂利道を走ってるのかというと
ヒロコーヒーファームから
30分ほど北へ走った所に
「タナガーグムイの植物群落入り口」
という看板があったから
国道を曲がって入り込んでみたんです
※ タナガー (川えび) が棲むグムイ (よどみ)
はいはい また お勉強の時間だよ
普久川中流域の特殊な条件が重なり合ってできた川のよどみに
ここでしか見ることの出来ない貴重な植物が群生している
圧倒的な存在感と厳粛な雰囲気は まさにやんばるのジャングル
周辺一帯は国の天然記念物に指定されている
それにしても狭い砂利道だ
普通車で走るには轍が深い
しかも左右の高さが違うから
意外ときつい
画像じゃ分かりづらいけどね
一抹の不安が頭をよぎる
このまま進んでいいのか?
辿り着けたとしても
U ターン出来る場所あるのか?
バックで戻るのは嫌だなぁ
一度 車から降りて
前方をチェックしてくる
何とも言えないが
もう少し進んでみよう
なんとか辿り着いた タナガーグムイ入り口
でも あれれ?
そこから先はアスファルトの道じゃん
なんと看板があった場所の少し手前に
簡単にアクセス出来る舗装道路があったんです
「じゃあ そっちに看板立てろよ!」
プチ冒険気分を味わえたからいいか
って言ってるのも束の間
この先は更に冒険度アップな感じなんですけど
画像じゃ全然わからないんだけど
これ もの凄い崖なんです
そこを細いロープで降りろと?
雨続きで足場がグチャグチャだろうが降りろと?
しかも入り口の脇に目をやると
生きて帰れるんですか?
いくら仕事のない日とはいえ
出張中は常に勤務中ですよね
行方不明にでもなったら大事ですよね
いや仕事どうこうと言うより
僕には愛する妻と子が
僕には愛する妻と子が
僕には愛する妻と子がぁ
でも ここまで来たからには
何も得ずに帰るわけにはいかない
足場に相当気をつかいながら
ゆっくり ゆっくり
ロープにつかまって降りていきました
でもねぇ
画像だけでは伝わらないのが悔しい
本当~に悔しい
横を撮ってみた
見て! ロープの角度を!
斜度45度はあるでしょ!
スキーをやる人なら分かると思うけど
30度って言ったら
もの凄い難コースですよ
だから ここはそれ以上!
例えるならば
形に規則性のない
つるつる滑る梯子を
前向きで降りる感じ
後ろを振り返って見上げると
鬱蒼と茂ったやんばるのジャングル
圧倒的な存在感と厳粛な雰囲気が・・・
とかなんとか言ってる場合じゃないでしょ
キョキョキョキョキョ
という奇妙な鳴き声が聞こえる
ヤンバルクイナか?
しかし姿は 確認できず
そして軟弱な足は
そろそろガクガク
爆弾かかえた腰は
かなりメリメリ
それでも降りろ
とにかく降りろ
タナガーグムイ
待ってろ!
あっ!
見えた
タナガーグムイ
しかし そこで目に飛び込んできたのは
どんだけ脅せば気が済むんだ?
俺に何かあったら
誰が蘇生してくれるんだ?
他に誰もいない このタナガーグムイで
俺は人知れず土にかえるしかないのか?
などと大袈裟に書き立ててみたが
とりあえず無事に辿り着いたのであった
「圧倒的な存在感と厳粛な雰囲気が・・・」
って
何度も同じ文章を
使い回すな!
しかし この時
のびたけおに降りかかった
本当の悲劇とは
また来週!
いや、そこまで引っぱらないって
実はね
今回の出張にはデジカメは持ってきてなくて
携帯で写真を撮ってたんですけど
コーヒーファームで張り切りすぎて
バッテリーが風前の灯火
とりあえず電源を切って節約
更に45分ほど北へ走り
金剛石林山へ到着
この期に及んでトレッキング
バッテリーと同じくらい 膝もヨロヨロ
しかし そこから
最北端 辺戸岬 を確認!
歓喜の雄叫びをあげ
目的地へと焦る気持ちは隠せず
下り坂を30分ノンストップで
若干めまいでクラクラ
嗚呼 最後は駆け足であっと言う間の 最北端
手抜きじゃないのよ 最北端
画像がないのよ 最北端
バッテリーがいけないのよ 最北端
ほく たん ほく たん
最北端
嗚呼 最北端は 辺戸岬
「へど」 って読むのよ 辺戸岬
最北端に 立ったのよ
2月24日 訂正
与論島が見えるぞぉ!
- 完 -