ボクの奥さん

ボクの奥さんは、甲斐よしひろさんの大ファン。そんな彼女との生活をお話したいと思います。

バンドやろうぜ!その14

2015-01-17 17:06:13 | 日記
『KAIFIVE結成』当時の記事は
どれもみんな『何故?今?バンドなのか?』です(笑)

ジョン・レノンのトリビュート・ライブの前後が
きっかけになってると思う…と甲斐さん

それ以前から、明快で力強いサウンドを作りたいと思ってたんだけど

ソロの時代というか、80年代というのは
レコーディング・クオリティが上がるだけ上がって
決定的なインパクトに欠けるところがある訳よ

サンプリングを追究したせいもあるんだろうけど
ヒューマンで強い音というのは出せなかったから

俺にとっての80年代という10年間は
面白くない10年だったのね

だから、70年代初頭のグランドファンクとか
レッド・ツェッペリンやCCRとか
あの辺のバンドにあった本当にヒューマンなインパクト
…そういう音楽が自分の原点でもあるしね

あれを再現しようというつもりは全くないんだけど
ああいうトリオで作る強い音を
もう1回やりたいと思ったのが動機なんだよね

【Oh My Love】の歌詞を書こうとした時に
シンプルで強い音を出す音楽をやりたいなって…

それならバックバンドじゃなくてパーマネントで
音楽も生き方も時代を共有できるメンバーを集めようと…

ソロの間にスタジオ・ミュージシャン達と演って
彼らの『何でも出来る』という形での音楽への思い入れは判った

でも、俺はやっぱり『これしかないんだ!』って
思い入れの方が好きなんだよ

ソロでやることはやったという意識があるからなんだけど
このままやっても同じことの繰り返しだろうと…

俺が一人でステージに立つんだったら関係ないけど
ソロだろうが何だろうが、バンドは必要なわけ

甲斐がいて、バックバンドがいるっていう状態よりも
ちゃんとバンドとして確立した方が
グルーヴが出るに決まってるじゃない

…で、バンドでないと出来ないって連中は若いヤツが多いから
友人の音楽関係者に色んな若いミュージシャンを紹介して貰ってた

そういう時期に、事務所にあったエコーズのビデオを見てみたら
(今川)ツトムがドラムを叩いてて
何かバンドっぽくてスゴく面白いなと思ったんだよね

それで直接電話して、ふぐ刺し屋で会ってさ
別に食い物で釣ろうと思ってた訳じゃないんだけど…(笑)

そういえば、土屋公平さんも
『初めてふぐ刺しを食べさせてくれたのは甲斐さん』って…(笑)

ともあれ、その時にはまだ
エコーズが解散することはご存知なかったそうで

今川さんも、解散後はスタジオ・ミュージシャンになるか?
またバンドを作るか?
それとも足を洗って田舎に帰るか?(笑)という状況だったらしい

セッション・バンドでライブハウスに出演されたり
スタジオで仕事をなさったりしておられたようだけど

いきなり譜面を渡されて
すぐに録音が始まるという形では叩けない
曲をちゃんと把握していないと叩きたくないと気づかれたんだとか…

その後、おふたりはバンドを作ることを決められ
ベーシストも含めて60人以上
2ヶ月間ほぼ毎日、オーディションをなさったそうだ

多奈加裕千さんを選ばれたのは…

20代後半のミュージシャンを狙ってたんだけど
やはりオーケストレーションとかが判ってない(苦笑)

彼はスケールきちんとまとめられるし、ガッツあるのよ
音に気迫があるの…で、33歳か~と(笑)

生き方が明快じゃないと音に出て来ない
音楽ってしょせん人間がやってるんですよね

ベースはね、一緒にやりたいって人と巡り会えなかっただけ
これは…というベーシストもいたけど

この3人の強烈な個性に及び腰になったりしてね(笑)
…って、一瞬だけ在籍されていたIさんのことでしょうか?(笑)

甲斐さんは『ベースがいないことへのこだわりは特にない』とか(笑)
『ベースがいる普通のバンドの形に
こだわらなくてもいいんじゃないの?って気持ちもあるけど』とおっしゃってます(笑)

どうして3人なのに『KAIFIVE』なのか?と
さんざん訊かれたと甲斐さん(笑)

『1本でもキューリ』とか『1足でもサンダル』って言うし…って答えると
世間の人は妙に納得してるけど(笑)

ただ『響き』が良いなってそれだけ(笑)
今は3人だけど、ステージではベースも入って4人
あとの1人っていうのは『オーディエンス』

…そうなんだ!甲斐バンドの30周年ライブでも
数々のゲスト・ミュージシャンのお名前の後に書かれてた
『& MORE』の『MORE』は、オーディエンスのことだと話されてたし…

と思ったら、今川さんいわく…
こう答えようって考えてた(笑)

それはさておき…

甲斐バンドは…エコーズもそうだと思うけど
まず仲間が前提で、仲間同士がバンドを作ったっていうものだったから

技術的にダメな奴がいても、それを補っていって
そこにそのバンドのオリジナリティが生まれて来る
そういうバンドは、生涯に1回しか出来ないんだよ

松藤とは、ドラマーとして知り合った訳じゃないけど
ツトムの場合は、彼がドラマーで
俺はボーカリストでって立場で知り合ったから
バンド自体の性格がそもそも全然違うよね

あっ、でも俺ひとつだけ知ってるよ
俺の方が、辻よりもっとワガママだろ(笑)

ちなみに、今川さんは直接的な返事は避けておられました(爆)
コメント
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