頭取らとの話を終えたあと、白井大臣は先ほどの乃原弁護士の言動に
「どういうおつもりですか?」と詰問
「大臣には関係ないことですよ」と返され
「関係ない?タスクフォースは、私が作った私のチームですよ!」と立場をハッキリさせようとするも
「イヤ、箕部先生のチームだ。大臣、銀行には必ず債権放棄を認めさせます
それでも逆らうようなら、潰しちまえばいいんですよ、銀行なんて…」と言われ憮然とした表情
一方、半沢から乃原弁護士について調べるよう頼まれていた渡真利は
「乃原と同じロウスクールに通っていた後輩がいてね、色々とゲットしましたよ
まず、君の言う通り、乃原は一時期、伊勢志摩で朝原交通の顧問弁護士をしていた
その際に、箕部の土地買収の話を掴んだらしい」と話すと
「そこで乃原は、旧Tが箕部に問題融資をしたことを嗅ぎつけた。そう考えていいだろう」と半沢
更に渡真利は「そして、もう1つ、ナンとナンと!乃原のヤツ
紀本さんと同じ小学校・中学校の先輩後輩の関係だったのよ
乃原が小学生の頃、親父さんの町工場が経営不振に陥った。しかし、銀行は融資をしなかった
で、気になって調べてみたら、その支店長ってのが、紀本さんの父親だったんだよ」と報告
この渡真利の報告のシーンと交互に、当時の回想シーンが流れたあと、乃原と紀本が話すシーンへ…
乃原が「あの紀本先輩が、ご立派になられて
しかも政治家と手を組んで、あんな大それた金儲けを手伝ってたなんてねぇ」と切り出し
「どうする気だ?」と訊ねる紀本に
「スキャンダルか、債権放棄か、どっちが得か、頭取なら判るでしょう」
…と、頭取との会食の約束を取りつけた真意を明かすと
紀本は「乃原!」と怒りに任せて怒鳴るも「ああ!?」と睨まれ
「それだけは…頭取に知られたら、私の立場はマズイことになる
頼む!この通りだ!」と頭を下げたにも関わらず
乃原は「自業自得じゃねぇか!あんたらの秘密がバレようとバレまいと
俺にとっちゃ、どっちだっていいんだよ」と、過去の恨みは根深い様子…(汗)
渡真利の報告を受けた半沢が「厄介なのは、乃原にとって、どっちに転んでも痛くないってことだ
銀行に債権放棄をさせれば、タスクフォースのリーダーとして名が上がる
だが、もしそれが叶わなくても、銀行と箕部の不正を暴露すれば、正義の告発者として名が上がる
どちらも銀行を倒すことに変わりはない」と話すと
「銀行への復讐か…それがヤツの最大の目的って訳だ」とトミさん
半沢が「今日、頭取を誘ったのも、債権放棄をしないなら暴露するぞと脅すためだろう」と言い
田島が「そうなったら、さすがの頭取も…」と心配するのへ
「イヤ、あの人は、そんな脅しに屈するようなタマじゃねぇ
これまで行内融和を目指して、海千山千を相手にして来たんだ
そんな卑劣な逆恨み野郎に屈するような人じゃねぇ!」と力説
「とにかく、乃原にブチまけられる前に、一刻も早く箕部の証拠を掴まないとマズイぞ!」
…という渡真利の言葉に半沢が頷くと「その前に、半沢、1つ訊かせてくれ
お前、その証拠を手に入れて、どうする気だ?
旧Tもこの不正に手を貸したんだ、表沙汰になったら…」とトミさんが言いかけたトコで
「東京中央銀行の信頼は地に落ちるでしょう」と半沢
「ですが、この過去の間違った融資のせいで
今、銀行は箕部の言いなりになろうとしています
この関係がこのまま続けば、要求は500億の債権放棄にとどまらず
どんどんエスカレートして行くでしょう
そうなれば、我々は政府の犬に成り下がり
本当に助けるべき人たちを見捨てることになる
そんな未来で本当にいいのか?そんな銀行で俺たちは胸を張って働けるか?
膿を全て出さなければ、真の再生はない
全てを明るみに出し、世間に謝罪し、二度と同じことを起こさないと誓うしかない
もちろん、これは簡単なことじゃない
この過去を暴くには、相当な覚悟が必要だ…中野渡頭取の覚悟だ」
…と、頭取の対応に全幅の信頼を寄せているらしい発言
…という訳で、箕部が旧Tから不正に受けた融資を伊勢志摩ステートに転貸し
私腹を肥やした証拠を見つけるため、クレジットファイルに挟んであったメモを調べることに…
田島が、ホワイトボードを指しながら
「次長が、大和田さんのスマホから盗んだ、箕部のクレジットファイルに挟んであった
例のメモを年度の古い順に並べてみました」と告げると
「見ての通り、全て同じ筆跡だ。誰が書いたのか判れば、真相に大きく近づく」と半沢
「それと、この数字の意味がどうしても判らない。パーセントなのか?額なのか?」と言うと
トミさんが「じゃあ、お前、その訳の判らんアルファベットの意味が判ったのか?」と訊ね
「まず、この『TDI』は、12年前から記述が『TCI』に変わってます」と田島が指摘
「12年前っていやあ…」と言うトミさんに続けて「銀行が合併した年!」と渡真利
半沢が「その通り!この『TD』は、東京第一銀行、『TC』は、東京中央銀行だ」と明かすと
「そのあとにくっついてる『I』ってのはナンだ?」とトミさん
「伊勢志摩支店」という半沢の返事に
「じゃあ、その『IS』ってのは、伊勢志摩ステートってことか」と納得
渡真利が「じゃあ『MK』は?」と訊くと「箕部啓治」と半沢
「伊勢志摩支店の伊勢志摩ステートの口座から
箕部と『H』に
金が流れたとみて間違いないでしょう」と、ホワイトボードに貼られたメモを指差し
「箕部(MK)に『9』、『H』に『1』」と説明すると
「その『H』ってのはナンだ?」とトミさん
半沢が「これを見ると、10年前に『S』から『H』に変わっています
10年前といえば…」と答えたトコで「牧野副頭取が自殺した年だ」と気づき
半沢が「そうです。おそらく、それ以前の『S』は、審査部の『S』
(『H』は)棺の会」と続け、渡真利が「『棺の会』…
自殺した牧野副頭取の部下だったメンバーか」と応じたトコで、ノックの音がし
入って来たのは、タブレット福山(笑)
「言われた通り、調べましたよ、伊勢志摩ステートの口座情報」とタブレットを差し出し
「平成24年9月27日…見ろ、メモの日付と同じ日に、1億が引き出されてる」と言う半沢に
「しかも、全て現金引出しですよ」と言い添えると
「このメモによれば、この金は箕部に『9』『H』に『1』」と半沢
トミさんが「つまり、9千万が箕部に、1千万が棺の会に渡ったってことか」と説明
福山が「この平成24年4月5日は、ナンと8億!」と指摘し
田島が、その日付のメモを見て「箕部に7億9千万『H』には変わらず1千万」と言うと
「これは、おそらく口止め料だ」と半沢
「問題は、誰がこのメモを書いたのか?」という渡真利の言葉に
「見てみろ、この『D』の文字」と「D」の縦の棒に
「O」や「0」と区別するための横線が入っていることを示すと
「同じ筆跡のヤツを探せってことか」とトミさん
すると、福山が「このメモ…クレジットファイルの大きさから見ると
A5サイズの手帳のようですね。同じサイズの手帳を持ってる人間は…」
…とタブレットを操作し始め…って、そんなデータまで押さえてんの!?(笑)
「棺の会では2人だけ…その1人は…灰谷!
ヤツは、どんな時も手帳を肌身離さず持ってるよ。確率98%ってトコかな?」とドヤ顔(笑)
今回はたまたま役に立ったけど、普段はどうなんでしょ?(笑)
ともあれ…半沢が「福山、灰谷の行動、お前なら見当がつくだろう?
渡真利と2人で、灰谷を探ってくれ」と言うと
「えっ!?2人で?」と渡真利(笑)「で、トミさんと田島は?」と質問
「トミさん達は、30コの段ボールを追って下さい」と答えると
今度は福山が「あなたは何を?」と質問
半沢の答えは「他に調べることがある」でしたが、この時点ではまだ見当がつかず…?
でも、今までも「倍返し」するまでに、あれこれ根回しがあったし
半沢って、結構、策士ですよね?(笑)