「Nokさん、仕事だから黙って我慢してるけど、仕事じゃなかったら文句言いたいよ」
フィリピン人介護士のMNが呟く。
機械浴を一緒にしていた時、利用者さまが「お前、今なんて言った!」とMNに手を上げた。
理不尽な話である。
翼が折れると悪魔になる利用者様と
心が折れても天使でいる私たち。
認知症と分かっていても辛くなる毎日。
それでも笑顔を絶やさず頑張っているMN。
「旦那に介護職ってどぉ?って聞かれても何も言えないよ!」
私みたいにひとり暮らしだと言う相手がいないけど、
聞いてもらえる相手がいるのに言えないなんて歯痒いよね。
利用者様と私たちに共通してるのは、
コロナでストレス発散が減少し、
気持ちの行き場がないって事。
早く、外出や面会謝絶が解除してくれれば良いのになぁ。