8月27日(火)日照り続きの8月でしたが、この2・3日前から夜に少し雨が降るようになって、少し空気中の湿気が雨で落ちたのか風が気持ちよくなりました。
午後久しぶりに公園へ行ってみました。日差しは相変わらず強かったですが、日陰に入ると心地よい風が来ました。
隣接林わきのコブシの木に大きな黒い蝶がとまっていて、珍しく全く羽ばたくこともなくじっとしているので、何だろうと近寄ってみました。それでも飛び立ちません。
あまり近づいて驚かせるのも悪いなと思い、カメラのファインダー越しに拡大したら、何とナガサキアゲハが交尾していました。2頭が重なってるので、大きく見えたようです。
他のチョウがよってきてもみじとも動かず。
筆者がここにいたのは6・7分のことでしたが、帰ってから調べてみると、チョウの交尾は1時間くらいこのままなのだそうです。
ナガサキアゲハはもともと九州以南にいたアゲハ蝶でしたが、21世紀になって関西へ、そして東海・感乙・東北の太平洋側へと徐々に分布が広がっています。そのことから温暖化の指標としても注目されていて、最近は環境省の「いきものみっけ」でも取り上げられています。 http://www.mikke.go.jp/discovery/detail/nagasaki_ageha (←このサイト結構面白いですよ)
アゲハ蝶の仲間の中では珍しく雌雄の色、形が違います。雌の方が朱色と白の模様がついていてきれいで、大きさも大きめです。雄の方は全体に黒いです。夏の間林の中でもよく飛んでいました。今年は我が家のレモンの木にも卵がいくつも産み付けられましたが、無事羽化したのは一頭のみ、雄でした。
こうして、卵から幼虫・蛹・羽化・交尾とサイクルを普通に見られるということは、もうすっかりこのあたりの気候に順応して生きているということなのでしょうね。それだけ、あったかくなってるということ。人間のライフスタイルを根本的に見直す必要があると思うのは筆者だけではないと思うけど…