おはようございます。
表題の通り 昨日は秋季高校柔道大会を観に行ってきました。
柔 道 この言葉は私にとって少し特別でセンチメンタルな感傷が迫ってくるようです。
青春多感なころ汗まみれになってのめり込んだのが柔道。
武術から近代的なスポーツとして発展させたのが 嘉納治五郎翁。
それでも相手を投げ倒すことについては武術であり倒すための技や
駆け引きに魅了された私はすぐに夢中になりました。
放課後の練習はもとより朝練にも積極的に混じったおかげで2年生から
レギュラーの位置に収まりました。
ある日の朝のホームルームで担任の先生が 私の名を呼びながら
先日行われた柔道の新人戦で優勝をした事を皆んなに告げました。
今まで勉強は全然だったし他のことで怒られることはあっても
褒められることなどなかった私は先生から「すごいな、おめでとう」
と褒められ賞状を受けとる時は雲の上にいるようなふわふわ
した気持ちでした。
それからしばらくは級友から冷やかされましたがみなの私を見る目が違ってきてなんともいえぬ気分で
した。
それから半世紀を過ぎていいおじいちゃんになりましたが高校生の試合を観るのも五十年振りでした。
一緒に行った旧友がオリンピックの柔道は必ず観ると聞いて じゃぁ高校生の県大会を観ようか
と誘ったのは私でした。
ですが ほんとうは私が一番観たかったのかも知れません。
試合会場に入り半世紀振りに観た試合は私の頃よりも少し体格が良いように見えました。
最初はどんなんだろうと興味津々でしたが技を掛けるタイミングや
良いところを掴む為のつばぜり合いも私らと同じようにありました。
見慣れてきますと自分に似た体つきの選手を見つけ 直ぐに
自身がなり切ってしまったようでその選手が 上手く技を決めると
ヨシ!と思わず声が出ていました。
試合はつつがなく終わり 旧友は初めて生で観る柔道に満足していたようで
誘った私もひと安心。
帰り道にあれこれ喋りながらふと夕暮れの空をみると少しノスタルジアな
気持ちに浸れたのは親愛なる旧友がいたからだと感謝した一日でした。
また行きたいですね。