ノッポ勤務会社で再生可能エネルギー事業の一つとして手掛けていたバイオオイルの開発は3,4年ほど前から休止、事実上の廃止状態です。
2010年前後に東京のコンサル会社から持ち込まれた事案で、当時の社長はノータイムで受諾、複数の省庁事業とも絡んで毎年数千万円の事業費が舞い込むといった具合でした。
コンサル会社肝いり?のニュージーランドの会社から装置を購入することになり、2度ばかり訪問できる貴重な機会をいただき、また先方が来日された際には同僚だった森林の王子様とともに対応、先方のニュージーランド訛りの英語と此方の和製英語とで本当にコミュニケーションできていたのかは定かでありませんが、勝手知ったる理系技術者同士なのか意気投合はしていたかと記憶しています。
(ニュージーランドの乗用車が走行可能な海岸、世界では他はフロリダと千里浜のみ)
(その海岸を見ながらレストランで最後の晩餐、あいさつはノッポ勤務会社の前代表(故人))
森林の王子様にいたっては翌年の新婚旅行先として選択、一般観光の者は絶対に行かないであろう彼らの居るオークランド郊外のプケコヘ町まで彼らを訪ねて行ったそうです。
モーリスとゲビンのコンビですが、モーリスは此方の前社長同様に鬼籍に入っています。
(左が営業のMaurice氏(故人)、右が技術のGavin氏、来日時に金沢駅前のLatteで)
他関係の方々、コンサル会社や商社の担当者、大学・研究機関の先生方なども異動や定年退職などで散り散りになっており、森林の王子様も異分野へ転職しているといった具合で、5,6年に亘り多額の経費を費やした事業も雲散霧消の危機に瀕しています。
と、昨年、今年と大手企業から問い合わせが舞い込みました。
複数に亘る再生可能エネルギー事業の一環としてバイオオイルも検討項目として有望とのことですが、このような技術はどのタイミングで脚光を浴びたり着目されるか本当に分かりませんね。
本日はそんな大手企業とオンライン会議を催し、先方の問い合わせに此方側が答えるといった形式で1時間ばかり質疑応答が繰り返されました。
製造エネルギー収支、バイオオイルの品質、装置の損耗度などなど課題は山積していますが、培った?技術の披露目の機会はそうそうないので、何らかの形で継続できれば鬼籍に入った両人や夢半ばで表舞台から去った方々の思いに応えられるかもしれません。