ワタクシもすぐ斜めな気分になっては、世の中どうにでもなれバーローなどと思いがちな人間ではございますが、毎度毎度の投票率の低さを見るにつけ、みんなほんとに本気でそんなにも世の中どうでもいいのか?!と、驚愕の思いを新たにするのでございました。
さておき。
おとついの朝刊各紙には「ねじれ解消」の大見出しが踊っていおりましたね。
そこでワタクシは土曜日、つまり投票日前日に行われた、詩人アーサー・ビナードさんの講演を思い出さずにはいられませんでした。
愛媛9条の会第10回総会 アーサー・ビナード講演会 「ピカが教えてくれたこと―広島、長崎、原爆、原発」
(挨拶などを経て、ビナード氏の講演が始まるのは18:40から)
『蛍の光』が昆虫の歌ではないことを知って、もと昆虫少年としてたいへんがっかりしたというエピソードに始まり、エネルギー産業のありかた、「苔」をキーワードに考えてみた今の世のありよう、「焼夷弾」という言葉を辿って見えて来たもの、日本に落とされた2発の原爆にこめられたペンタゴンもといペテンタゴンの思惑(陰謀論の類いではございません)、「核兵器」「原爆」「原発」そして「ピカドン」という言葉と発話者の立ち位置の関係、などなど。
言葉と現象と印象操作にまつわるもろもろの欺瞞。ソフトな語り口で、全編をユーモアのオブラートでゆったり包みながらも、内容はたいへん真面目で示唆に富むものございます。片手間に見始めたのですが、用事を脇に置いてすっかり見入ってしまいました。
その中でいわく。
色々調べてみた所、「ねじ」や「ねじり」はさておき、「ねじれ」は否定的な意味合いでしか使われない日本語だ。
一方「解消」は、こじれたものが元通りになるという肯定的な意味合いで使われる言葉だ。
選挙というのはその時々の民意を反映するものだから、選挙ごとに勢力図が変わるのは当たり前、衆参両院の多数派が異なることは悪いことでもなんでもない。
ところが大手メディアは「ねじれ解消(悪い状態を良い状態へ)」という言葉をさも客観的な装いで使うことで、自民党が過半数を占めるのはいいことだ、という印象操作をして、本当の争点を隠している。
これでは報道の意味が無い。...
北海道新聞、東京新聞、琉球新報といった地方紙やフリージャーナリストは気を吐いておりますし、もちろん大手メディアの中にも、ジャーナリストの気概を持って誠実に頑張ってらっしゃる方々がいらっしゃることでしょう。
しかし全国紙が軒並みこうした有様である所へ、言論・表現の自由を統制するのにいっちゃん乗り気な政党が圧勝したというのは、何ともげんなりする話ではございます。
憲法改正で日本が「ブラック国家」化ー表現の自由弾圧、拷問フリー、戦争に行かなければ死刑(志葉玲)
いやはや、こうなると、世の中どうにでもなれ感がますます高まるわけではございます。
それでも、次も、その次も、投票へは絶対に行ってやりますとも。
電話恐怖で視線恐怖で希死念慮気質でただでさえ生きにくい性質なんです。
これ以上生きにくくされてたまるかってんだバーロー。
さておき。
おとついの朝刊各紙には「ねじれ解消」の大見出しが踊っていおりましたね。
そこでワタクシは土曜日、つまり投票日前日に行われた、詩人アーサー・ビナードさんの講演を思い出さずにはいられませんでした。
愛媛9条の会第10回総会 アーサー・ビナード講演会 「ピカが教えてくれたこと―広島、長崎、原爆、原発」
(挨拶などを経て、ビナード氏の講演が始まるのは18:40から)
『蛍の光』が昆虫の歌ではないことを知って、もと昆虫少年としてたいへんがっかりしたというエピソードに始まり、エネルギー産業のありかた、「苔」をキーワードに考えてみた今の世のありよう、「焼夷弾」という言葉を辿って見えて来たもの、日本に落とされた2発の原爆にこめられたペンタゴンもといペテンタゴンの思惑(陰謀論の類いではございません)、「核兵器」「原爆」「原発」そして「ピカドン」という言葉と発話者の立ち位置の関係、などなど。
言葉と現象と印象操作にまつわるもろもろの欺瞞。ソフトな語り口で、全編をユーモアのオブラートでゆったり包みながらも、内容はたいへん真面目で示唆に富むものございます。片手間に見始めたのですが、用事を脇に置いてすっかり見入ってしまいました。
その中でいわく。
色々調べてみた所、「ねじ」や「ねじり」はさておき、「ねじれ」は否定的な意味合いでしか使われない日本語だ。
一方「解消」は、こじれたものが元通りになるという肯定的な意味合いで使われる言葉だ。
選挙というのはその時々の民意を反映するものだから、選挙ごとに勢力図が変わるのは当たり前、衆参両院の多数派が異なることは悪いことでもなんでもない。
ところが大手メディアは「ねじれ解消(悪い状態を良い状態へ)」という言葉をさも客観的な装いで使うことで、自民党が過半数を占めるのはいいことだ、という印象操作をして、本当の争点を隠している。
これでは報道の意味が無い。...
北海道新聞、東京新聞、琉球新報といった地方紙やフリージャーナリストは気を吐いておりますし、もちろん大手メディアの中にも、ジャーナリストの気概を持って誠実に頑張ってらっしゃる方々がいらっしゃることでしょう。
しかし全国紙が軒並みこうした有様である所へ、言論・表現の自由を統制するのにいっちゃん乗り気な政党が圧勝したというのは、何ともげんなりする話ではございます。
憲法改正で日本が「ブラック国家」化ー表現の自由弾圧、拷問フリー、戦争に行かなければ死刑(志葉玲)
いやはや、こうなると、世の中どうにでもなれ感がますます高まるわけではございます。
それでも、次も、その次も、投票へは絶対に行ってやりますとも。
電話恐怖で視線恐怖で希死念慮気質でただでさえ生きにくい性質なんです。
これ以上生きにくくされてたまるかってんだバーロー。