先日、亡くなられた赤瀬川さんの言葉でいちばん記憶に残っているのは「老人力」。
物忘れするのは新しい知識を取り入れるために必要。
忘れっぽくなったのは、それだけ「老人力」がついた証拠なんだから、嘆くことは無い。
調べてみたら、流行語大賞になったのが1998年。
それから16年・・・・わたしにもずいぶん老人力がついて、とにかく忘れることが多い。
そのぶん新しい知識が身についたとはとても思えませんけどね。
それはともかく、「老人力」はその後に続く「○○力」の嚆矢ではなかったかと思います。
あまた生まれて露と消えた○○力の中では、「女子力」が光っているでしょうか。
これまた、女性力ではインパクトがなく、「女子」としたところがポイントなのでしょう。
それじゃ女性が女子になったのはいつ頃か?
ヘンに興味が湧いて調べたら、たぶん草食男子と肉食女子で、これが2009年。
大人女子、という使われ方も、このあたりから。
女子といえば、昔はせいぜい学生の頃までの呼び名でしたでしょう、男も含めて。
それが大人にまで拡大したのはなぜなのでしょう? 30女子とか・・・・。
女性が元気なのは認めるにしても、それが70女子、80女子になったら怖いですね~。
女性、女、女子・・・・3つ並べてみると、それぞれにニュアンスがあります。
女性はフォーマルで固くて改まったイメージ、女はくだけてちょっと艶めかしい感じ。
それが女子になると、カワイイ、幼い、元気、でも保護してあげたい・・・・。
おばさんでも女子アナか、定年間際でも女子行員か、女子トイレは何歳までいいの?
考え出すと、疑問が次々と湧いてきます。
でも、高齢化社会ですから、女子もだんだん高齢化していくのも当然なのでしょうか?
そのうち老女力という言葉も出てきそう・・・・。