日本中毒情報センターが受けた問合せがたばこ関連が最もおおいそうです。
5歳以下が95パーセントにのぼる。
今まではたばこの誤食はすべて胃洗浄が実施されてきたとのことでした。習慣的に胃洗浄をしていたけれど、見直しを始めたとのことです。
成人が自殺目的で意図的にたばこを食べた場合は重症化して死亡例もあるけれど、乳幼児のたばこ誤食とはまったく違うとのこと。 千代孝夫センター長 救命救急センター
子どものたばこ誤食を発見した時、どうゆうところを見たらよいか。
元気で動き回るようなら大丈夫。
顔色が蒼白、嘔吐した場合でもそのまま家で様子を見て大丈夫。
2時間以上たっても異常がでなければ心配いらないとのこと。
乳幼児がたばこを口に入れると苦味で吐き出す。飲み込んでも大半は吐いてしまう。(ニコチンは嘔吐作用がある)
ニコチンは吸収が早く摂取後15~30分で症状が現れ血中濃度は1時間で半分に減ります。
無症状~軽症なら胃洗浄なし。
安全性を求め2時間経過観察(病室で様子を見る) 「小児外科」08年11月
医療センター救命救急センター受診したたばこの誤食 (01年~06年)
たばこ誤食 276例 うち1歳以下が94%
無症状が83パーセント
あとは嘔吐 ぐったり例
全例が胃洗浄なし 60分から90分の経過観察後、帰宅(ひとりだけ家族の希望で一日入院)
結果はすべて良好。
たばこを誤食というと今まで胃洗浄と思っていましたが、胃洗浄をしなくても良いのですね。
まあそれにしてもヨチヨチハイハイの時期が一番目が離せない時なので、ましてやたばこを飲んでしまうということは大人の不注意としかないですね。 1歳以下が94%ということですから、この時期はなんでも口に入れたい時期なので、たばこは手が届かないところに置くか、できればこの機会に禁煙をお勧めいたします。
ニコチン致死量は幼児ではたばこの3分の1だそうです。