「あかねさす 紫野行き 標野ゆき 野守は見ずや 君が袖振る」は、最古の歌集・万葉集に収録されている最も人気のある相聞歌の一つ。
天智7年(668年)、宮廷歌人の額田王(ぬかたのおおきみ)が、天皇一行の蒲生野遊猟につき従った際に詠んだ。
↑写真:滋賀報知新聞より
絵はがきを飾るのは、日本画家の鈴木靖将氏=大津市=の作品。旧安土町老蘇地域に居住した同氏の祖父が、太郎坊山を紅葉に染める樹々を植えた縁があって、絵はがきセットの製作・販売が実現した。
このうち前掲の相聞歌が詠われた遊猟の場面をモチーフにした絵はがきは、あかね色に染まる蒲生野にて、馬上から袖を振る大海人皇子と視線をあわせる額田王、そして2人の周囲には、宴や薬草摘み、狩りなど思い思いに遊猟を楽しむ100人以上の人物が描かれている。
問い合わせ: 太郎坊宮(TEL0748―23―1341)
東近江市小脇町2247
<滋賀報知新聞より>