国が各地の特産品を地域ブランドとして保護する「GI=地理的表示保護制度」に指定されている「滋賀県産の日本酒」について、認定基準を満たしているか確かめる今年度の審査会が5月23日、大津市で開かれた。
「GI=地理的表示保護制度」は特定の原料や製法などで作られた特産品について、国が産地の表示を認め、地域ブランドとして保護する制度で、「滋賀県産の日本酒」は、おととし(2022年)指定された。
今年できた新酒が「GI滋賀」の認定基準を満たしているか確かめる審査会が23日(木)に開かれ、滋賀県内17の蔵元から36点が出品された。
会場では、審査員を務める国税局の鑑定官など6人が、酒を1つずつ手に取り、滋賀県内産の米や滋賀県内で採取された水を原料として使うなどの認定基準を満たしているか、ラベルの表示やお酒の色を確認して行った。また実際に味見をして酒の出来を確かめ、一つつずつ採点していた。
滋賀県酒造組合の喜多良道会長は「『GI滋賀』は、各蔵の戦略商品として滋賀県内だけでなく海外などにも展開されている。今年の酒は例年以上に良質で、バランスのいいお酒が出品されていました」と話していた。
審査をクリアした酒には「GI滋賀」の認定シールが貼られ、今月末から小売店などで販売されるという。
<記事・写真: NHK大津より>