来年、新成人を迎える東近江市の若者たちが手作りした大凧が12月3日夜、東近江市内の東近江大凧会館で完成し、披露された。
1月9日に開かれる成人式の後、13:20頃から東近江市聖徳中学校グラウンドで揚げて自分たちの門出を祝う。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/89/2d2923cee441b8a2e238d2fe9f7bfd08.jpg)
↑写真:中日新聞より
大凧作りは1978年から続く伝統行事で、大きさは20歳にちなんで20畳(縦5m、横4.8m)。
上部に動物などの絵、下部に朱色の文字を配置し、絵と文字を組み合わせて読ませる「判じもん」のデザインが恒例となっている。
今回は来年の干支(えと)に因み、愛くるしい虎2頭の絵と「幸」の文字をあしらった。「個々(虎虎)に幸あれ」との意味で、新成人それぞれの幸せを願っている。背景には竹林を模して緑色の市松模様を描いた。
11月6日から計15回、式の実行委員ら23人が作業に加わった。最後となった12月3日には、新成人から募った願い事を紙に書き、大凧の裏面にのりづけして仕上げた。資格の取得や就きたい職業、新型コロナウイルスの収束といった願いが多かった。
最多の12回参加した鋳物師町の専門学生奥田恵梨さん(20)は「(指導役の)大凧保存会の皆さんが優しく教えてくれて、色塗りなどが楽しかった。空に大きく揚がるのを早く見たい」と達成感をにじませた。
12月29日から来年1月5日までは、大津市のびわ湖大津プリンスホテルで展示される。
<中日新聞より>