滋賀県日野町で、500年ほど前から栽培が続く、特産の細長いカブ「日野菜」の漬物作りが最盛期を迎えています。
↑写真:NHK大津より
「日野菜」は、滋賀県日野町で栽培されているカブの一種で、長さ30cm、直径3cmほどと細長く、根の上の部分が赤紫色をしています。
独特の苦みがあるため、甘酢で漬け込む「日野菜漬」に加工するのが一般的で、地元の農協の施設では、現在、漬け込み作業が最盛期を迎えている。
施設では、農家から運び込まれた「日野菜」を職員らが洗って刻んだあと、下味をつけたり塩漬けにしたりする作業を進めていた。
今年は、種を植える時期に雨の日が多かったことから、収穫が1週間程度、遅れたが、収穫量は例年並みだという。
JAグリーン近江、日野農産物加工施設の山口善弘さんは「『日野菜』は地元の方々が守り続けてきた野菜です。ぜひ白米と一緒に『日野菜漬』を食べて欲しいです」と話していた。
「日野菜漬」は、地元の農協の支店や直売所のほかインターネットでも販売されるという。
滋賀県日野町特産の伝統野菜、「日野菜」は、過去10年あまりの間に栽培面積が4倍以上に増えています。
日野町の日野菜は、種によって生育の速度にばらつきがあるなど、栽培や収穫に手間がかかり、10年ほど前までは限られた農家しか栽培していなかった。
そこで日野町などは栽培する農家を増やそうと、希望する町民に日野菜の種を無料で配付したり、JAの担当者が定期的に町民のもとを訪ねて栽培方法をアドバイスしたりして増産に取り組んできた。
その結果、14年前の平成20年に200アールだった栽培面積は去年には860アールと4倍以上に拡大し、栽培農家も13戸から60戸に増えた。
更に、増産された日野菜を効率よく加工していこうと、4年前、JAがおよそ2億5000万円をかけて加工施設を整備し、日野菜漬の生産量を拡大するとともに、キムチやしょうゆ漬けなど商品のバラエティーも増やした。
現在は、日野菜のふりかけも開発中だという。
<NHK大津より>
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