”スローライフ滋賀” 

【身近な昔探訪】第78回・東近江市小脇町に今もある丁子麸(丁字麸)の「麸重商店」

丁子麸(丁字麸)(ちょうじふ)」製造業の「麸重商店」は東近江市小脇町辻地区・旧八風街道で、「畑酒造」の前にある。
麸重商店」は明治43年(1910年)創業で2020年で創業110年、現在4代目である。
只、店は主に卸売りだろうと思うが店の看板もなく一見ではわかりにくい。
 
 筆者も小さい頃、親から頼まれ小麦を持って行き、何度か「丁子麸(丁字麸)」と物々交換して貰ったことがある。
後年、転勤族で長く故郷を離れたが関東では「丁子麸」を見つけるのは困難だった。滋賀に帰省した時は八日市本町の「岩井亭」精肉店で近江牛を買って帰るのが習慣になっていたが近江牛と一緒によく「丁子麸」を買って帰ったものである。正に近江の食材である。今は関東っ子である息子の嫁も「丁子麸」のファンである。


近江の麸「丁子麸」
 滋賀県の湖東地方に古くから伝わる、丁子麸(丁字麸)(ちょうじふ)といわれる焼き麸である。そのフォルムは大ぶりで一見「最中(もなか)」を思わせる

 主原料となるグルテンにあわされる小麦粉はたんぱく質を多く含むものを厳選し、代々伝わる秘伝の配合で混ぜあわされる。
 羽二重もちを思わせるその生地は専用の鉄釜で打ち水をせず、圧縮されながら焼きあげられる。弾力性がありしっかりした歯ごたえで、だしの吸収がよいうえに煮込んでもとろけてしまわないので、すき焼きの食材として特におすすめの逸品である。他になべ物、からし合えなどアイデア次第で色々応用できる。
 無添加で植物性たんぱく質を豊富に含み、低カロリーで体にやさしい健康食品を東近江の地で今に伝えられた100年を超える老舗の味である。
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