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国内最古級の土偶 里帰り縄文ビーナス 東近江市能登川博物館で展示

 
↑縄文ビーナスと言われる国内最古級の土偶(写真:滋賀報知新聞より)

 東近江市永源寺相谷町の相谷熊原遺跡で出土した国内最古級の土偶を展示する企画展「里帰り縄文ビーナス」(東近江市埋蔵文化財センター主催)が9月2日から能登川博物館で開かれる。
土偶の市内一般公開は約10年ぶりで、土偶以外の出土品が展示されるのは今回がはじめて。9月6日には講師を招いた歴史講演会も開かれる。

 2009年から2012年まで発掘調査が進められた「相谷熊原遺跡」は、約1万3千年前(縄文時代草創期)の竪穴建物跡、約3千年前(縄文時代晩期)の墓跡などが見つかり、数多くの土器や石器なども出土した。

縄文時代草創期の遺跡は近畿地方では類例が少なく、この時期では最も規模の大きい竪穴建物跡のほか、最古級の土偶が出土するなど大きな反響を呼んだ。

 土偶は、高さ3・1、横幅2・7センチメートル。胸部と腰部のくびれを強調した女性像で自立するのが特徴。「縄文ビーナス」とも言われ、最近では、東京国立博物館やフランスのパリなどで展示されていた。市内の一般公開は、出土を記念した市内巡回展以来10年ぶりとなる。

 企画展では出土した縄文土器なども展示するほか、徳川家康、秀忠、家光らが上洛の途中、宿泊所や休憩所として利用していた昨年度国史跡に指定された「伊庭御殿遺跡」も写真パネルなどで紹介される。

 なお、9月6日に開かれる歴史講演会は、「相谷熊原遺跡をひもとく」をテーマに、当時の調査担当者だった公益財団法人滋賀県文化財保護協会の松室孝樹調査課長が講師を務める。

◇企画展「里帰り縄文ビーナス」
 ・日時: 9月2日~10月4日 13:30~15:00まで。
      新型コロナウイルス感染症の影響で中止や入場制限などの変更の場合あり。
 ・場所: 能登川博物館(東近江市山路町2225)
 ・入館無料。期間中の休館日は月、火曜日と9月23日。
 ・定員は50人(当日先着)。
 ・総展示数: 365点を予定。

 問い合わせ: 東近江市埋蔵文化財センター
       (TEL 0748―42―5011)

<滋賀報知新聞より>
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