魚の産卵場やツバメのねぐらなど、びわ湖の水環境保全に大きな役割を担っているヨシ原を守る「ヨシ刈り」の作業が西の湖畔で始まった。

↑写真:滋賀報知新聞より
冬の風物詩として知られるヨシ刈りは、成長後、乾燥したヨシを刈り取って、人々の生活文化に役立てるとともに成育地のヨシ原を焼き払うことで、春の芽吹きを促すことにつなげる大切な作業。近年は、環境保全団体や企業の呼びかけで一般の人々が参加して取り組まれている。
1月21日には近江八幡市の市民自然観察会が西の湖園地で「ヨシ刈り」を行い、春先に予定しているヨシ焼きに向けての準備に取り組んだ。
この日は、時折、小雪舞う冬本番の寒さに見舞われたが、同会のメンバーら9人が参加。
刈り取り作業は12月からはじめており、この冬3回目。午前9時過ぎから高さ4m近く伸びたヨシ原に入り、鎌を手に刈り取っていった。刈り取るヨシ原は、約3100㎡あり、2月9日と3月9日にも作業を行い、刈り取ったヨシは束にして立てかけたあと、ヨシの保存や活用に取り組んでいる団体に提供することにしている。
また、刈り取りが終わったヨシ原は、3月末によし焼きを行う。水郷地帯の春の訪れを告げる。
毎年、作業に取り組んでいる同会の話では、原因ははっきりしないが、近年のヨシは、茎が細くて弱々しいうえに全体に高さも低く、生えそろっていないという。
同会のメンバーで、たまたま観光で近江八幡市を訪れ、残されている自然風景が気に入り、3年前に50年間住んだアメリカから北之庄町に夫婦で移り住んだという幸泉久子さんは「八幡山のロープウェーから見た近江八幡の自然風景に感動しました。少しでもこの環境保全の役に立てればと会員になりました。もっともっと、多くの人にこの自然のすばらしさを知ってもらえればうれしい」と作業の手を止めて話した。
<滋賀報知新聞より>