5月の端午の節句を前に、東近江市で、近江商人が子どもの健やかな成長を願って買い求めた「武者人形などの展示会」が5月7日(日)まで開かれている。
この展示会は、近江商人ゆかりの東近江市の五個荘地区で、地元の東近江市観光協会が毎年開いていて、近江商人の屋敷など4か所(五個荘近江商人屋敷3館(外村繁邸、中江準五郎邸、藤井彦四郎邸)、金堂まちなみ保存交流館)に、合わせておよそ30組の武者人形などが展示されています。
↑写真:NHK大津より
このうち、明治時代に建てられた木綿問屋の屋敷に展示されている豊臣秀吉の本陣を表現した飾りは、江戸時代に制作されたもので、立身出世をとげた秀吉のように、立派な商人として成長して欲しいという親の願いが込められているという。
また、本陣に一緒に飾られている虎や馬などは、動物らしさを表現するために、明治時代に途絶えたという張り子に細い絹糸を植える「毛植え細工」が施されている。
五個荘近江商人屋敷の川島元信さんは「貴重な武者人形を通じて、当時の職人の技術や近江商人の財力など、時代の息吹を感じて欲しい」と話していた。
<NHK大津より>